レバレッジトークンの徹底解説ガイド
変わりつつある市況の中で、多数の金融商品や原資産から適切なものを選び出すのは容易ではありません。このガイドでは、レバレッジトークンについてご紹介しています。このプロダクトを十分に理解した上で活用すると、不安定な市況をうまく切り抜けられるようになるでしょう。
レバレッジトークンとは?
レバレッジトークンとは、簡単に言えば、原資産で得られるリターンを増幅する(例えば3倍のレバレッジをかける)デリバティブ商品を用いて、原資産の値動きに追随するよう設計された金融商品です。
現物、レバレッジトークン、デリバティブの違いについて
レバレッジトークンの利用方法を掘り下げる前に、現物、デリバティブ、レバレッジトークンの違いを理解することが重要です。市場環境とリスク選好に応じて適切な商品を選択し、リスクを許容範囲内に維持しながら、利回りを最大化させることができます。
現物では、投資家は法定通貨を使用して暗号資産を直接売買することができます。これは、単純にBTCやETHなどの暗号資産を米ドルで取引することを意味します。
デリバティブ取引商品では、トレーダーは価格動向の個人的な予測に基づいて契約を取引し、利益を得ることができます。
レバレッジトークンは、本質的に暗号資産の損益と値動きを追跡し、増幅するファンドです。例えば、BTC3L(=3倍のレバレッジでBTCをロング)を購入すると、原資産のBTCUSDTの価格が10%上昇した場合、30%のリターンを得ることができます。
では、他の2つの商品と比べた際のレバレッジトークンの長所と短所を見ていきましょう。
カテゴリ/取引 | 現物 | レバレッジトークン | デリバティブ |
必要証拠金 | ✕ | ✕ | ○ |
レバレッジ範囲 | ✕ | 範囲目標あり | 範囲設定なし |
強制決済リスク | ✕ | ✕ | ○ |
取引方法 | 売買 | 売買 購入&償還 | ロング&ショート |
適した市況 | 上昇相場 | 片張り相場(ロング&ショート) | 変動が激しい相場 |
リスク選好度 | 低 | 中 | 高 |
要約すると、レバレッジトークンには、下記のような独自のメリットがあります。
- 複利利回り:レバレッジトークン用に設計された動的リバランスメカニズムで、一方的に強く動く市場(ロング、ショートを問わず)でも複合的な利益を得ることができます。
- 強制決済リスクなし:レバレッジトークンの利用に証拠金が不要なため、強制決済のリスクは存在しません。
- お手軽なレバレッジ取引:レバレッジトークンを購入するには、対象となるトークンをロングまたはショートするか選択するだけです。現物と違って、レバレッジが効いているため、あらゆる収益が増幅されます。また、デリバティブ取引とは異なり、レバレッジトークンは証拠金を必要としません。このため、資金を最大限に活用することができます。
レバレッジトークンで収益を高めるには?
上記の画像を例として見てみましょう。BTCUSDTの現物価格が1日で10,000ドルから10,500ドルに上昇したとします。つまり、5%の上昇です。
- BTC3L(レバレッジ3倍でロング)のレバレッジトークンを買っていれば、15%のリターンが得られます。
- もし、BTC3S(レバレッジ3倍でショート)のレバレッジトークンを買っていれば、同程度の損失が発生します。
適切な市場環境下での原資産トークンの値動きを正しく予測することで、原資産をノーレバレッジで保有する場合よりも、大幅に向上した収益を得ることができます。
Bybitが提供するレバレッジトークンの種類は?
現在、BybitはBTC3L、BTC3S、ETH3L、ETH3S、SOL3L、SOL3S、DOT3L、DOT3S、XRP3L、XRP3S、AVAX2L、AVAX2S、ADA2LおよびADA2Sに対応しています。
BTC3Lとは、BTCUSDT無期限契約のロングポジションを3倍のレバレッジで保有するレバレッジトークンのことを指します。
BTC3Sとは、BTCUSDT無期限契約のショートポジションを3倍のレバレッジで保有するレバレッジトークンのことを指します。
レバレッジトークンを取引するには、Bybitの相場情報ページで選択するか、現物を選択します。レバレッジトークンをクリック(上記画像参照)し、UTDTからご希望のレバレッジトークン取引ペアを選択していただくだけで始められます。Bybitは、お客様の取引戦略の幅を広げるために、より多くの原資産を扱ったレバレッジトークンを提供していきます。
リスク開示について
投資にはリスクが伴うため、注意が必要です。Bybitのレバレッジトークンが、お客様のリスク許容度、投資目的および経験、財務状況およびニーズ、個人的またはその他の関連状況に適しているかどうかをよく検討してからご利用ください。詳細については、弊社のリスク開示説明書をご参照ください。