MT4とMT5の比較：仮想通貨（暗号資産）取引にどちらを使用すべきか

仮想通貨（暗号資産）の迷路を迷わず進むには、正しい取引プラットフォームの選択が必要です。二大プラットフォームであるMetaTrader 4（MT4）とMetaTrader 5（MT5）のどちらを選択するかで勝負の流れが変わる可能性もあります。これら2つのプラットフォームは、金融市場でチャンスを掴むための世界の入口になるという意味で、単なるツール以上の存在です。この記事ではこの2つを比較し、ご自身の目標と願望に即した適切な取引プラットフォームを決定するための知識を身に付けられるように、それぞれの微妙な違いを解き明かします。使い慣れたMT4のインターフェースに魅力を感じる方もいれば、MT5が提供する高度な機能に心を奪われる方もいるでしょう。このガイドが、お客様の取引体験向上に役立つはずです。

この記事のポイント：

• ことに仮想通貨市場に関しては、MetaTrader 4（MT4）よりもMetaTrader 5（MT5）の方が、高度で包括的な取引体験が得られます。

• 市場へのアクセスが幅広く、多くのテクニカルインジケーターと注文タイプを提供するMT5は、初心者にも経験豊富なトレーダーにも適しています。

• 現在、Bybit MT5では、FX、コモディティ、インデックス、仮想通貨を取引できます。Bybit（バイビット）のウェブサイトで、クラシックながらパワフルなMT5を起動し、取引の可能性を引き出しましょう。

MetaTrader 4とは？

MetaTrader 4は、MetaQuotes Software Corp.が2005年に開発した、人気の高いマルチアセット取引プラットフォームです。このプラットフォームは、高度なチャートツール、自動売買機能のほか、FX、株式、コモディティなど幅広い金融商品へのアクセスを提供します。

MetaTrader 4のしくみ

MetaTrader 4（MT4）は、FX取引のために設計された総合的な取引プラットフォームです。その特長は、ユーザーフレンドリーなインターフェースと最新機能です。まず、ブローカーのウェブサイト、または別のオンラインソースからMT4をダウンロードします。インストール完了後は、デモ取引アカウントとライブ取引アカウントのどちらかを選択できます。このプラットフォームは、リアルタイムの相場と、詳細なマーケット分析のための30の組み込みインジケーターを提供します。トレーダーは、チャートをカスタマイズし、さまざまなテクニカルインジケーターを適用し、分析ツールを使用して市況を評価できます。 

MT4は、効率的な取引オペレーションを促進します。利用者は成行注文、逆指値と指値の変更、ポジションの監視ができます。MT4の主な特長は、エキスパートアドバイザー（EA）による自動売買です。EAは、事前に設定されたパラメータに基づいて取引を実行するプログラムなので、プログラム任せで取引が行えます。高度なカスタマイズが可能なこのプラットフォームは、価格アラートの設定、取引レポートのダウンロード、カスタマイズされたインジケーターとスクリプトのインストールといったオプション機能を備えています。

MetaTrader 4で取引することの利点とリスク

MetaTrader 4には、取引体験を向上させるさまざまな利点がありますが、潜在的な欠点を知っておくことも重要です。

利点

• 使いやすいインターフェース：直感的で使いやすいインターフェースを特長とするMetaTrader 4は、初心者にも経験豊富なトレーダーにも適しています。

• 高度なチャートツール：MT4は高度なチャートツールを備えているため、トレーダーはマーケットトレンドを分析し、十分な情報に基づいて決定を下せます。

リスク

• 複雑で使いこなすまでに時間がかかる：MT4は使いやすい設計ですが、トレーダー（特に初心者）は、このプラットフォームの豊富な機能とカスタマイズオプションに圧倒されるかもしれません。このプラットフォームの機能をマスターするまでには時間がかかる可能性があります。

• 自動売買のリスク：自動売買のためのEAは、取引実績を向上させる可能性がある一方で、欠陥アルゴリズムや、トレーダーがよく理解できていない市況に基づいて取引を執行した結果、損失を生じるリスクもあります。

MetaTrader 5とは？

MetaTrader 5は、MetaQuotes Software Corp.がFX、株式、先物、CFD、コモディティの取引を目的として開発したマルチアセット取引プラットフォームです。高度なチャートツール、自動売買機能、幅広い金融商品へのアクセスを提供します。

MetaTrader 5のしくみ

MetaTrader 5（MT5）は、リアルタイム相場を表示する気配値表示、テクニカル分析とアルゴリズム取引ツールを管理するナビゲーターなどのユーザーフレンドリーなインターフェースを備えています。トレーダーは、詳細分析のための80以上の組み込みインジケーターとツールを使用し、さまざまな銘柄と期間でチャートをカスタマイズできます。 

MT5は、戦略を効果的に実行するために、成行注文や予約注文など、さまざまな注文タイプに対応しています。MT5の際立った特長は、取引ロボットやEAによる自動売買を可能にするアルゴリズム取引です。マルチアセット取引用に設計されたMT5は、複数の市場でポートフォリオを分散化させます。また、デスクトップ、ウェブ、モバイルデバイスからアクセスできます。このほか、コピートレード、取引ボット購入、さらには継続的運用のために仮想プラットフォーム上でこれらを実行するサービスなども提供しています。 

MT5は、マーケット分析、取引約定、自動戦略のための包括的環境を提供し、現代トレーダーの取引体験を向上させます。

MetaTrader 5で取引することの利点とリスク

MetaTrader 5は、堅牢な取引プラットフォームを提供しますが、慌てて飛びつく前にその利点とリスクを検討する必要があります。

利点

• 多様な市場へのアクセス：トレーダーはMT5を使用して、FX、株式、先物、コモディティなど、幅広い金融市場にアクセスできます。したがって、トレーダーはポートフォリオを多様化させ、さまざまな資産クラスでチャンスを活かせます。

• 高度な分析ツール：MT5は、44の分析オブジェクト、38の組み込みインジケーター、MQL5プログラミング言語を使用したカスタムインジケーター作成機能など、総合的なテクニカル分析ツール一式を提供しています。トレーダーは、これらの高度なツールを駆使して、徹底した価格分析と予測を行えます。

リスク

• 初心者には難しい：このプラットフォームは幅広い機能と多数のカスタマイズオプションを提供しています。したがって、特に初心者トレーダーは使いこなせず、結果としてエラーや誤用が起きる可能性があります。

• セキュリティリスク：MetaTrader 5は合法的なプラットフォームですが、トレーダーは詐欺に注意しなければなりません。不正アクセスやハッキングに遭う危険性を減らすために、必ず認可を受けた信頼できるブローカーを利用してください。

MT4とMT5の比較：類似点

最新のプラットフォームにシームレスに乗り換えたいトレーダーは、2つのバージョンの共通点を理解することが重要です。

マルチアセット取引へのアクセス

MT4もMT5も、FX、株式、先物、コモディティなど、さまざまな金融市場での取引が可能です。このように幅広い市場にアクセスできるため、トレーダーはポートフォリオを多様化させ、さまざまな資産クラスでチャンスを活かせます。

アルゴリズム取引機能

どちらのプラットフォームもアルゴリズム取引に対応しているので、トレーダーはEAを使用して取引戦略を自動化できます。トレーダーはこの機能により、手動で介入せずに、事前に定義されたルールと市況に基づいて取引戦略を実行できます。

モバイル取引

MT4もMT5もモバイル取引機能を提供しています。トレーダーは手持ちのモバイルデバイスでアカウントにアクセスし、取引を執行できます。つまり、どこにいても、取引システムへの接続を継続できるのです。

MT4とMT5：相違点

ご自分のニーズと好みに合うプラットフォームを選択するには、MT4とMT5の違いを理解する必要があります。

市場へのアクセス

MT4とMT5の1つの大きな違いは、対応する金融市場の範囲です。MT4が主にFXとCFDに重点を置くのに対し、MT5はさらに多彩な市場へのアクセスを提供しています。トレーダーは、FXとCFDに加えて、仮想通貨、株式、先物、オプションなどの資産クラスにもアクセスできます。

テクニカルインジケーターと分析対象

MT5には、MT4と比べて組み込みテクニカルインジケーター、期間、分析対象の選択肢が多いという特長があります。MT4には30のインジケーターと31の分析対象しかないのに対し、MT5では38のインジケーターと44の分析対象から選択できます。広範にわたる分析ツールは、より高度なテクニカル分析と取引戦略の立案を可能にします。

注文タイプ

MT4が対応する予約注文が4種類なのに対し、MT5は6種類で、MT5のほうが多くの注文タイプに対応しています。このように注文タイプの機能が幅広いため、トレーダーは取引の管理にあたって、より高い柔軟性を与えられます。

仮想通貨取引にはMT4とMT5のどちらを使用すべきか

仮想通貨の取引でMT4とMT5のどちらを選ぶかを決めるなら、初心者にも経験豊富なトレーダーにも適した選択肢として挙げられるのはMT5でしょう。多彩な市場へのアクセス、幅広いテクニカルインジケーター、注文タイプの幅広さでMT4を上回るMT5の方が、万能で包括的な取引プラットフォームだと言えます。MT5の高度な機能とツールは複雑ではありますが、仮想通貨市場が持つダイナミックな性質との相性がよく、より充実した取引体験を提供してくれるでしょう。

さらに、Bybitを始めとするプラットフォームは、MT4を段階的に廃止しつつありますが、トレーダーは、MT5に移行することで取引活動に最新のテクノロジーとツールを活用できます。つまり、仮想通貨取引に適したプラットフォームは、あらゆるレベルのトレーダーに高度な機能と機会を提供するMT5だということです。 

終わりに

MetaTrader 4とMetaTrader 5は、どちらもパワフルな取引ツールを提供しますが、MT5は高度な機能、幅広い市場へのアクセス、高度な分析機能という点で抜きんでています。お客様が初心者か経験豊富なトレーダーかを問わず、特に仮想通貨市場において、MT5は、より多彩で包括的な取引体験を提供してくれます。BybitなどのプラットフォームはMT4から移行しつつあります。お客様はMT5を採用することにより、最新の取引テクノロジーを使って常に一歩先んじることができるでしょう。

さっそく始めてみませんか。Bybit MT5でFX、コモディティ、インデックス、仮想通貨を取引しましょう。Bybitのウェブサイトを開いてMT5を起動し、取引の可能性をぜひ開花させてください。

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