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カスタム可能な MT4インジケーターを使おう!

初心者向け
MT4
2022年7月16日

MetaTrader4は、テクニカル分析や取引シグナル、また、カスタマイズされたインジケーターを購入できるマーケットなど、あらゆるレベルの暗号資産(仮想通貨)取引に適した高度なツールを提供しています。魅力的な取引ツールの中でもお勧めのMT4カスタムインジケーターの概要と、また、その役立つ使い方をまとめてみました。

MT4カスタムインジケーターとは?

まず、MT4インジケーターとは、MetaTrader4のユーザーが独自に開発したテクニカルインジケーターで、開発者はネイティブ言語であるMQL4プログラミング言語を使用しています。MT4インジケーターの中でも自由にカスタマイズして使用できるものをMT4カスタムインジケーターと呼びます。

MetaTrader4やそれに類似した他の取引プラットフォームを使用した経験があれば、テクニカルインジケーターに関心を持たれたことがあるかもしれません。テクニカルインジケーターとは、金融市場の売買方向を予測するために視覚化された指標のことです。これはMT4カスタムインジケーターも同じですが、カスタマイズできる要素が異なります違います。他のインジケーターと同様に、MT4カスタムインジケーターも、MT4チャートに追加することができます。

MT4カスタムテクニカルインジケーターの始まりに関する文献は多くはありませんが、MetaTrader4プラットフォームが個人取引における効果的なインジケータの使用を普及したことは、一般的によく知られています。標準装備のMetaEditor(エディター)を使って、カスタムインジケーターの作成が可能です。

現在では、何百種類ものMT4テクニカルインジケーターを簡単に、無料または少額で購入してダウンロードできます。さらに具体的に見てみましょう。

MT4カスタムインジケーターの仕組み

技術的な観点から見ると、MT4インジケーターは、MT4や他の取引プラットフォームで通常使用されている他のインジケーターとはさほど変わりません。他のインジケーターと同様の働きをしますが、唯一大きく異なるのは、カスタマイズできるという点です。

例えば、MT4カスタムインジケーターを景気動向指数に合わせて設定することも可能です。先行指標は、主要な市場の動きを事前に察知するために使われます。市場ニュースや反転を見極めたいデイトレーダーやスイングトレーダーにとっては、かなり便利なものです。反対に、遅行指標はトレンドが発生時に定義されます。遅行指標はあまり実用的でないように思われますが、

トレンドを見極めるための詳細な予測分析に活用できます。

いずれにせよ、MT4カスタムインジケーターは、さまざまな取引パラメータを利用します。価格履歴、出来高、ローソク足、サードパーティーのシグナルを組み合わせた価格データに対して描画することが可能です。また、さまざまな要素に対して、色、線の太さ、符号の大きさを設定することができます。同様に、時間枠やその他のビジュアルに関する設定も追加されています。

すべてのMT4カスタムインジケーターには、「銘柄」と「期間」最低2つのパラメータがあります。つまり、インジケーターをインストールして、MT4チャートのいかなる期間や銘柄でも設定できるということです。

インジケーターを作成しなくても、取引設定に応じてMT4開発者に作成してもらうこともできます。MT4カスタムインジケーターを作成する以外にも、MetaQuotesの公式ウェブサイトから、何百種類もの信頼できるMT4テクニカルインジケーターを購入することも可能です。

購入する際には、各インジケーターについてのレビューを参照することもできます。必要に応じて、設定を変更して、取引パラメータをカスタマイズしましょう。

MT4カスタムインジケーターとMT4インジケーターの比較

MT4プラットフォームは、豊富な種類のデフォルトインジケーターを無料で提供しています。価格チャートにインジケーターを設定すれば、誰でもすぐに使用できます。これらのインジケーターの他にも、無料または有料のMT4カスタムインジケーターをMetaTraderのMarketからダウンロード可能です。

MT4カスタムインジケーターをお勧めする理由をご紹介します。

  • 初期設定のデフォルトMT4インジケーターと異なり、MT4カスタムインジケーターは数百人ものトレーダーによって独自に検証されています。この透明性のある評価により、カスタムインジケーターの実用性は十分証明されています。専門家の意見に頼るのではなく、​個別のレビューや詳細な分析、動画レビューを参考にすることで、どのインジケーターがご自身の取引スタイルに最も適しているかを判断することができます。

  • 人気のあるMT4カスタムインジケーターは、定期的にアップデートされています。開発者が定期的にアップデートしているということは、バグや技術的な不具合が少ないということです。これらのアップデートは大抵の場合、市場利用者の主導によって行われ、カスタムインジケーターは、取引環境に応じてその都度改善されます。このアップデートは自動かつ無料で行われます。

  • MT4カスタムインジケーターには、幅広い選択肢があります。MT4カスタムインジケーターは、出来高インジケーターなど数千種類もの中から選択可能です。価格が少し高いと感じる場合、1ヶ月、または数カ月単位でレンタルすることもできます。多くの開発者はデモ版を公開しているので、まずはデモをインストールしてお試しいただくことも可能です。本記事の執筆時点で、きちんと解説された高評価のMT4カスタムインジケーターの数は数百種類にものぼっており、どれも無料でご利用いただけます。

MT4カスタムインジケーターの作り方

MT4カスタムインジケーターの作成はとても簡単です。MQL4(MQL4プログラミング言語)を学べば、MetaEditor(エディター)でインジケーターを簡単に作成できます。シンタックスはC++に似ているので、基本的なプログラミング言語の知識がある方なら、誰でもMT4カスタムインジケーターを作成できます。

作り方は下記のとおりです。

(ステップ1)MetaTrader4の「ツール」メニューにある「MetaQuotes言語エディター」を選択し、MetaEditor(エディター)を起動します。F4ボタンを押してエディターを起動することもできます。

(ステップ2)設定画面を開いたら「カスタムインジケーター」を選び、必要な項目を入力します。インジケーターの名前を決めます。他にもオプションがあり、自身のウェブサイトへリンクを貼ったり、パラメータをリストしたりできます。

(ステップ3)「追加」ボタンをクリックして、パラメータを追加します。必要な項目を入力したら「完了」をクリックしてMetaEditor(エディター)を起動します。

(ステップ4)この時点で、インジケーターのソースコード (*.MQ4) は自動的に/EXPERTS/INDICATORSフォルダーに保存されます。

(ステップ5)ソースコードを書き終わったら、「ファイル」メニューにある「コンパイル」オプションを選択し、ソースコードを変換します。「F9」ボタンを押して、変換処理を始めることもできます。

(ステップ6)変換処理が終わると、実行 (*.EX4)ファイルが /EXPERTS/INDICATORSフォルダーに保存されます。

MT4カスタムインジケーターの設定方法

MetaTrader4ターミナルにさまざまな種類のMT4カスタムインジケーターをダウンロードするのは非常に簡単です。以下では具体的にMT4インジケーターの入れ方をみていきましょう。

MT4カスタムインジケーターをコンピューターにダウンロードしてから、下記の手順で行います。

(ステップ1)MT4の「ファイル」メニューの「データフォルダを開く」を選択します。初期設定では、コンピューターの「ダウンロード」フォルダが開きます。

(ステップ2)次の画面で「MQL4」フォルダを開きます。

(ステップ3)次のフォルダーから「インジケーター」のサブフォルダをクリックします。

(ステップ4)カスタムインジケーターを「インジケーター」フォルダに取り込みます。「インジケーター」フォルダに取り込む前に、カスタムインジケーターをコピーする方法もあります。

(ステップ5)MT4プラットフォームを閉じ、ターミナルを再起動します。これで、MT4カスタムインジケーターが使用可能になります。

(ステップ6)MT4のメイン画面にある「挿入」から、カスタムインジケーターをチャートに追加できます。

おわりに

MetaTrader4プラットフォームは高度な機能が満載で、MT4インジケーターの中でもカスタムインジケーターはとても効果的なツールです。たくさんあるインジケーターから、取引スタイルに適したものをお選びいただけます。まずは人気の取引ツールを試してから、実際のアカウントで活用してみましょう。うまく使えば、熟練トレーダーを目指す上で強力なツールになります。