仮想通貨(暗号資産)CAWとは?|特徴・将来性・Bybitでの買い方をご紹介
仮想通貨(暗号資産)の世界には、「話題性で乱降下する」仮想通貨が存在します。2022年4月に発行されたCAWもその一つ。正式名称は「ハンターの夢(A Hunter's Dream)」で、謎めいた仮想通貨として話題になりました。
得られる情報が限られている中、「イーロン・マスク氏と関係があるのでは」といったさまざまな憶測が飛び交い、価格に影響を与えています。
CAWとは一体何なのか、特徴や話題を集めた理由、そして将来性やリスクについて、現時点で判明している情報を基に詳しく見ていきましょう。CAWをBybit Web3で購入する方法についてもご紹介します。
1. 仮想通貨(暗号資産)CAWとは?
(出所:caw.is)
まずは仮想通貨CAW(A Hunter's Dream)の基本情報から確認しましょう。
名称 | CAW |
ブロックチェーン | イーサリアム(ERC-20) |
開始時期 | 2022年4月 |
発行上限 | 666,666,666,666,666CAW |
価格 | 0.00000816円(2024年10月18日時点) |
時価総額 | 2941位(2024年10月18日時点) |
CAWは、イーサリアムネットワーク上で発行された仮想通貨です。独自のブロックチェーンを持たず、同ネットワークのトークン規格「ERC-20」に準拠して発行されています。ERC-20の仮想通貨は一般的に、ミームコイン(インターネット上のパロディやジョークに基づいて発行された仮想通貨)や何らかの利便性を提供するプロジェクトのトークンとして発行されます。
2022年4月の発行当初はCAWの詳しい用途が発表されておらず、投機的な盛り上がりが中心でした。その後「分散型ソーシャルクリアリングハウス(分散型SNS)」を目指す旨のマニュフェストが発表され、展望が明確になりました。しかし、プロジェクトの進展が遅いことなどからCAWに対する評価は高まらず、時価総額は2941位と低迷しています。
(出所:caw.is)
CAWのアイコンは3羽のカラスをモチーフにしています。プロジェクトのX(旧ツイッター)アカウントでは、カラスの動画と共に「caw caw」というコメントが投稿されており、仮想通貨の名称である「CAW」もカラスの鳴き声に由来しているようです。カラスが賢く適応力の高い鳥と考えられていることから、このモチーフが採用されたのかもしれません。
ここからは、CAWの特徴を4点ご紹介します。
特徴①:分散型SNSのプロジェクト
仮想通貨CAWのマニュフェストは、「分散型ソーシャルクリアリングハウス」をテーマにしています。これはX(旧ツイッター)のようなSNSのことです。テストネット(試作版)段階まで進んでおり、CAW公式サイトからアクセスできます。
(出所:https://teh-eyes.vercel.app/)
機能面でもXとほぼ同じ仕組みで、マニュフェストによると、「CAW(ツイートに相当)を投稿する」「他人のCAWにいいねをつける」「reCAW(リツイートに相当)する」などの機能が予定されています。
テストネットのページには「交流しながら報酬を獲得する」と記載されており、「Play to Earn(遊んで稼ぐ)」や「Move to Earn(動いて稼ぐ)」のようなコンセプトを目指しているようです。マニュフェストでは、いいねやreCAWを行うのにコストが必要とされており、支払ったコストがチップのように元の投稿者に支払われる仕組みが想定されています。
特徴②:分散型の性質を重視
仮想通貨CAWは分散型の性質を重視していることも特徴です。分散型とは、システム全体を管理する組織や個人(中央管理者)が存在せず、ネットワークの参加者全体によって管理される仕組みのことです。
最初の仮想通貨・ブロックチェーンであるビットコイン(BTC)は分散型の性質を持っており、ほかの仮想通貨もそれにならっていました。しかし、大手企業などが参入するようになってからは次第に分散型の性質が重視されなくなったとも指摘されています。CAWはこの点を問題視しており、「マニュフェストにプロジェクトの簡単な仕様を記載した上で実際の開発はコミュニティに委ねる」方針を採用しています。
(出所:The CAW Manifesto)
マニュフェストには、「一部の人たちは、時の経過とともに分散化の概念を失ってしまった。なぜビットコインが作られたのかを、そしてブロックチェーンや仮想通貨が解決しようとしていた問題を忘れた人々のことだ」と問題提起されています。
特徴③:謎の多い仮想通貨
CAWは、ホワイトペーパーもなく発行当初はウェブサイトもなかった謎多き仮想通貨です。ホワイトペーパーとは、プロジェクトの概要・目的や技術的な仕様の詳細を記載するもので、通常は投資家の判断材料になるように細かい情報まで記載されています。CAWにはホワイトペーパーがなかったにも関わらず大手取引所に上場したことで話題になりました
公式サイトにも「CAWは、イーサリアムネットワーク上でERC20トークンとして発行されたミステリアスなトークンであり、暗号的な宝探しを伴っている」という記載があり、意図的に謎が多い状態にされているようです。
公式サイトに告知用のスペースが存在しないため、最新情報があってもわかりづらく、非常に情報が集めづらい仮想通貨でもあります。分散型の性質を重視し、「コミュニティが開発する」ことが前提になっている点も投資判断をしにくい原因になっています。ソフトウェア開発向けのプラットフォームであるGitHubを確認しなければ開発の進捗状況を把握しづらく、技術系の英語は特に非英語圏の投資家にとって大きなハードルです。
プロジェクトを開始したのは柴犬コイン(SHIB)の創設者だと言われていますが、その後の進捗はコミュニティに委ねられており、素性不明の匿名の開発者らが開発を行っています。
特徴④:時価総額が小さい草コイン
CAWは時価総額が小さい仮想通貨で、本記事執筆時点(2024年10月18日)では全仮想通貨の中で2941位です。こうした時価総額の低い仮想通貨は「草コイン」と呼ばれ、値動きが激しい傾向があるため、上級者向けの仮想通貨とみなされています。
CAWも草コインに分類される規模ではありますが、X(旧Twitter)で言及されたり、ネット検索されたりする頻度は高めです。直近24時間の取引高も1億5,000万円程度で、時価総額の低さを考慮すると比較的高い水準です。話題性があり注目度が高いことが影響していると考えられます。
一般的に発行枚数が設定されている仮想通貨は希少性が期待されて上昇しやすいですが、CAWは発行上限が666兆枚以上と非常に高いため、希少性への期待は限定的です。参考までに、ビットコインの発行上限は2100万枚です。ビットコインの発行上限については、Bybit記事「すべてのビットコインがマイニングされると何が起こるのか?BTC発行枚数上限2100万枚の謎に迫る」もぜひ参考にしてください。
2. X(旧ツイッター)で仮想通貨CAWに注目が集まった理由は?
仮想通貨CAW(A Hunter's Dream)は、「#CAW」のハッシュタグを添えてX(旧ツイッター)で言及されることの多い仮想通貨です。では、なぜ時価総額が低いにも関わらず注目を集めているのでしょうか?それにはいくつか理由があります。
理由①:発行直後に複数の大手海外取引所に上場
仮想通貨CAWは発行後すぐに複数の大手仮想通貨取引所に上場しました。取引所に上場するには審査を受ける必要があるため、通常のプロジェクトではあまり見られないスピードです。このため、CAWの背後に影響力のある人物や組織が存在するのではないかとの憶測を呼び、注目を集めました。
特に、発行当初はウェブサイトもなかったため、「ウェブサイトもホワイトぺーパーもなしで」上場を果たしたとして話題になりました。ただし、その後は話題性が続かず、取り扱いのある取引所はあまり増えていません。本記事執筆時点で10箇所程度です。
理由②:イーロン・マスク氏との関連性
仮想通貨CAWが注目された大きな理由は、イーロン・マスク氏との関連性です。この関連性が噂されたのは、マスク氏がCAWの発行日に行った「I love you(愛しています)」を意味するツイートです。特に脈絡なくツイートしたことから、裏の意味を探る憶測が飛び交いました。
(出所:イーロン・マスク氏のX)
CAWは当初、ペスト対策のマスクをつけた人物と3本のバラのアイコンを使用していました。3本のバラの花言葉はマスク氏のツイートと同じ「愛しています」だったため、「マスク氏はCAWと関わりがあるのでは」との見方が広がりました。
これ以降も、マスク氏がカラスに関連するツイートをたびたび行っていることなど、X(旧ツイッター)では数々の憶測が語られていますが、中には信ぴょう性の薄いものも含まれます。CAW価格が低迷していることから、マスク氏とCAWの関連性に懐疑的なトレーダーも多い模様です。
理由③:柴犬コインとの関連性
仮想通貨CAWは柴犬コインとの関連性でも注目されています。柴犬コインのデプロイヤー(スマートコントラクトをブロックチェーンネットワークにデプロイ(展開)するアドレス)がCAWウォレットにイーサリアム(ETH)を送金したことなどが指摘され、当初から何らかの関係があると考えられていました。
(出所:X(Twitter))
プロジェクトのXアカウントも発行後しばらく経ってから柴犬コインとの関わりに言及し始め、2023年2月には「#SHIB deployer launches #CAW(柴犬コインのデプロイヤーがCAWを始めた)」と紹介しています。関連性の信ぴょう性が高いことから、CoinMarketCapなどの大手仮想通貨サイトでも「柴犬コインのデプロイヤーが発行した仮想通貨」と説明されています。
柴犬コインのデプロイヤーは日本語の「猟師」が語源とされる「Ryoshi」を名乗っており、CAWのXアカウントもたびたび「Ryoshi」に言及しています。CAWの正式名称である「ハンターの夢(A Hunter's Dream)」のハンターとはこの「猟師」を指すのではないか、との考察も出ています。
柴犬コインのデプロイヤーであるRyoshiは当初からコミュニティを重視しており、「自分は重要ではない」「予告なしにいなくなる」などの発言をしていました。実際に2022年5月にブログやXアカウントの投稿を削除して「失踪」しています。
その後、柴犬コインのコミュニティでは「みながRyoshiである」という言葉がよく使われるようになりました。CAWのXアカウントも同様の趣旨の投稿をしています。つまり、ハンターが「Ryoshi」を指すという解釈が正しいのであれば、そのRyoshiは特定の人物ではなくコミュニティのメンバーという解釈も成り立ちます。
CAWウォレットへの送金記録などから、イーロン・マスク氏よりは関係の信ぴょう性が高いと考えられている柴犬コイン(SHIB)ですが、CAW価格との相関性が高いわけではありません。柴犬コインもCAWも創設者ではなくコミュニティを重視する方針を示していることもあり、別個の仮想通貨としての値動きになっています。
3. 仮想通貨CAWのチャートを読み解こう
謎が多く投資判断の材料が限られる仮想通貨CAW(A Hunter's Dream)ですが、発行日以降にチャートはどのように推移しているでしょうか。ここからは、CAWのチャート推移を見てみましょう!
(出所:TradingView)
2022年4月以降:一時的に上昇するも低迷
仮想通貨CAWは、2022年4月の発行当初は大手仮想通貨取引所への上場やイーロン・マスク氏との関連性などの話題性で急激に上昇しました。しかし、乱降下を経て2か月ほどで低迷期に入っています。
史上最高値を記録したのは6月4日で、意味深な発行枚数である666,666,666,666,666CAWにちなんで6月6日に重大発表が行われるとの思惑が働いたのではないかという見方もあります。
史上最高値更新の後は急落しています。プロジェクトの具体的な情報が乏しく、発行当初の投機的な興奮が冷めたことが下落につながったと思われます。仮想通貨市場全体が低迷していた時期に発行されたことも逆風になりました。
2023年以降:荒い値動きが続く
(出所:TradingView)
2023年3月や2024年2月など、仮想通貨市場が上昇基調に転じたタイミングでCAWも上昇しています。ビットコインのチャートと重ねてみると分かる通り、CAWは価格変動が激しい傾向があります。
上昇局面では急激に上昇しますが、下落のスピードも速く、乱降下に注意すべき仮想通貨です。こうした値動きは草コインの特徴とも言え、ハイリスク・ハイリターンを求めるトレーダーに好まれています。
2024年以降:下落幅が大きく戻りにくい
2024年に入ってからの仮想通貨CAWの値動きは、おおむねビットコインと連動しています。ただし、CAWはビットコインよりも下落幅が大きく戻りにくい傾向があり、本記事執筆時点で過去の値動きから見てもかなり低い水準で推移しています。
プロジェクトの進展があまり見られず、これといった買い材料がないことで、仮想通貨市場全体よりもパフォーマンスが悪くなっている模様です。当初は活発に情報発信していたプロジェクトのXアカウントも本記事執筆時点では月数回の投稿頻度に低下。大手メディアに取り上げられる機会も少なく、新規資金の流入が発生しにくいことも弱気要因になっていると考えられます。
上値余地は残っている
仮想通貨市場が上昇相場に入ったにも関わらずCAW価格が史上最安値からやや高い程度の水準で低迷していることで、上値余地は残っていると考えられます。イーロン・マスク氏の発言に絡む投機的な値動きで急上昇する可能性もあります。
マスク氏のこれまでの発言とCAWとの関連性は憶測の域を出ないことから、直接的にCAWに言及すると予想する人は多くありません。しかし、マスク氏の発言は仮想通貨コミュニティから非常に注目されており、ある仮想通貨に直接的に言及した場合以外にも憶測で価格に影響を及ぼす可能性があります。
4. 仮想通貨CAWの将来性やリスクは?
CAW(A Hunter's Dream)は、得られる情報が限られているため投資判断の難しい仮想通貨です。「分散型SNSサービスがリリースされる」「イーロン・マスク氏との関連性が明らかになる」などのニュースで価格が急上昇することを期待して先行投資する狙いの保有者が多いようです。
CAWの将来性を判断するには、こうした期待が実現する可能性がどの程度あるかが重要なポイントになるでしょう。CAWは値動きの激しい草コインに分類されますので、リスク面の確認もしっかりと行いましょう。
ポイント①:分散型SNSがリリースされるか?
仮想通貨CAWは分散型を重視したプロジェクトであるため、コミュニティの自主的な開発に委ねられています。そのため、一時期は分散型SNSの開発が停滞していました。しかし、2024年に入ってから再度開発に進展がみられるようになっています。具体的な開発計画やロードマップもないため、リリース時期がいつになるかは不明ですが、コミュニティはリリースの実現に向けて取り組んでいます。
ただし、開発が停滞していた時期もあることを考慮すると、分散型SNSがリリースされない可能性も想定しておいた方がよいかもしれません。特にCAWのようなコミュニティの意志に委ねられるプロジェクトの場合、人員不足や合意形成が難しいなどの理由で開発がうまくいかないリスクが高いとされています。
プロジェクトの進捗の面では有望な仮想通貨とは言い難い状況ですが、「青田買い」を狙うトレーダーにとっては候補に入る仮想通貨かもしれません。本記事執筆時点でCAW価格は0.00000816円と非常に低く、金額の面では購入しやすいです。
ポイント②:分散型SNSが注目を集められるか?
分散型SNSが無事にリリースされたとしても、それだけで仮想通貨CAWの大幅な上昇が起きるとは限らない点にも注意が必要です。分散型のプロジェクトは開発者が自由意志で参加するものであり、CAWへの注目度が発行当初と比べると低下している現状では開発者の人数は多くはありません。開発中の分散型SNSが、企業が提供する従来のSNSと比較して利用者に選ばれるだけのメリットを備え、広く普及するかは未知数です。
従来のSNSだけではなく、「分散型SNS」を掲げるほかのプロジェクトも競合として存在します。Mindsなどは既に運用を開始しており、CAWの分散型SNSがリリースされたとしても、先行するサービスとの競合に勝てるかどうかが課題となります。
CAWは投稿・いいね・リツイートに似た3種類の操作が予定されており、この点ではX(旧ツイッター)との差別化はできません。いいねやリツイートで元の投稿者に報酬が付与される点が差別化のポイントかもしれません。
ポイント③:イーロン・マスク氏との関わりが明らかになるか?
ドージコイン(DOGE)など、イーロン・マスク氏が言及することで価格が急上昇した仮想通貨は複数あります。仮想通貨CAWに関しても、「現在は憶測に過ぎないマスク氏との関わりが明らかになることで価格が上昇するのではないか」と期待されています。
2024年に入ってからも、X(ツイッター)や個人ブログなどではマスク氏の発言や行動をCAWと結びつける考察がたびたび投稿されています。ただし、大手メディアで取り上げられるほど信ぴょう性のある考察はほとんど出てきていない模様です。
公開されているCAWのテストネットのメニューにXのマークがあることも指摘されており、少なくともCAW側はXを強く意識していることが読み取れます。
(出所:https://teh-eyes.vercel.app/app/home)
CAWが最も大きく上昇すると考えられているシナリオは、開発中の分散型SNSがXに統合されたり、決済機能でCAWが利用されたりするケースです。CAWが有力候補となっているわけではありませんが、「Xに何らかの仮想通貨の決済機能が採用されるのではないか」との憶測は仮想通貨コミュニティ内で広まっています。一般的には、エックスアールピー(XRP)やステラルーメン(XLM)などの既に決済通貨として知名度がある仮想通貨が採用されるのではないかと予想されています。
5. 仮想通貨CAWの最新情報の調べ方は?
仮想通貨CAW(A Hunter's Dream)の時価総額は本記事執筆時点で2941位と低く、プロジェクトの動向が大手メディアに取り上げられることはほとんどありません。メディア経由では情報が得づらいため、CAWへの投資を検討している方がご自身で確認できるよう、CAWの最新情報の調べ方をご紹介します。
「中央管理者がいない」ことを前提とする分散型プロジェクトでは何が「公式」なのかがはっきりしないこともありますが、コミュニティからプロジェクトに属するとみなされているウェブサイト、Xアカウント、開発プラットフォームGitHubのプロジェクト、テレグラムアカウントが存在します。
方法①:ウェブサイト
(出所:caw.is)
仮想通貨CAWのウェブサイトは「caw.is」ですが、本記事執筆時点で掲載されているのはマニュフェストのみです。ほかのコンテンツはありませんが、プロジェクトのテレグラムや分散型SNSのテストネットへの外部リンクが掲載されていますので、各種情報源にたどりつくために活用できます。
テストネットにアクセスするには、ウェブページ右上の「LAUNCH TESTNET」をクリックしてウェブサイト「https://teh-eyes.vercel.app/」に遷移し、スクロールすると表示される「EXPLORE」ボタンをクリックしてください。
(出所:https://teh-eyes.vercel.app/)
方法②:X(Twitter)アカウント
(出所:@CommunityCaw)
プロジェクトのX(ツイッター)アカウントは「@CommunityCaw」です。このほかにもコミュニティのアカウントが複数存在しますが、GitHubのページにリンクが掲載されているこのアカウントが「公式」の扱いを受けています。
最新情報が簡潔に記載されますので、複雑な英語が苦手な方はこのアカウントをメインの情報源にするとよいでしょう。「ミステリアスなトークン」を自称していることもあり、意味深なツイートをすることもあります。
方法③:GitHub
仮想通貨CAWの開発は開発プラットフォームGitHubで行われています。専門的な内容になってしまいますが、開発の進捗が気になる方はGitHubも確認してみるとよいでしょう。
当初は「cawdevelopment」のプロジェクトで開発されていましたが、このプロジェクトは本記事執筆時点で開発が止まっている模様です。代わりに、「GilgameshCaw」のような個人のプロジェクトで開発が行われています。
方法④:テレグラム(Telegram)
仮想通貨CAWには「CAW builders」という開発者向けのテレグラムがあり、約3000人が参加しています。英語でメンバーが自由に投稿しているため情報の重要性の判断などがしづらい面もありますが、CAWに関する最新情報を確認したり、コミュニティメンバーの考え方を知ったりする目的で利用できます。
6. 仮想通貨(暗号資産)CAWはBybit Web3で購入できる
CAW(A Hunter's Dream)は発行直後に大手仮想通貨取引所に上場したことで話題になりましたが、その後取引できる取引所はほとんど増えていません。CAWがイーサリアムブロックチェーン上で発行されていることから、ユニスワップなどの分散型取引所(DEX)では取引が行われています。しかし、DEXは敷居が高いと感じている方も多いのではないでしょうか?
Bybitでは、Bybit内の日本語の操作画面からDEXの取引ができる「DEX Pro」の機能を提供しています。CAWの購入に関心がある方はぜひご利用ください。
DEX ProはBybitの通常の取引所機能とは異なる「Bybit Web3」内でご利用いただけます。通常の取引所機能と比べて、利用するウォレットや取引方法などさまざまな点に違いがありますので、ここでご紹介する手順を参考にしてください。
Bybitアカウントの作成がまだの方はこちらから作成しておきましょう。「【Bybitの登録】アカウントの作成方法」の記事で詳しい手順をご紹介しています。
ステップ1:Bybit Web3に切り替える
ログイン後、左上の「WEB3」ボタンをクリックすると、通常の取引所機能からBybit Web3にアクセスできます。
ステップ2:ウォレットを接続する
Bybit Web3はお手持ちのウォレットを接続してご利用いただくサービスです。MetaMask(メタマスク)などのウォレットもご利用いただけますが、簡単に作成できる「クラウドウォレット」(3種類あるBybit Walletの一つ)がおすすめです。クラウドウォレットについて詳しく知りたい方は、「最適なBybit(バイビット)Web3ウォレットを選ぶための完全ガイド」の記事を参考にしてください。
クラウドウォレットを作成するには、まずBybit Web3トップページの「ウォレットを作成」をクリックします。
その後、「今すぐ作成する」をクリックすると、すぐにウォレットが作成されます。クラウドウォレットはBybitアカウントと紐づいており、Bybitアカウントと同じパスワードで接続できます。なおBybit Web3は本人確認(KYC)が完了していない方でもご利用いただけます。
ステップ3:ウォレットに入金する
ウォレットにまだ資金が入っていない場合は、先に入金してください。ウォレットを接続後、右上の「資産」にカーソルを合わせ、「入金」をクリックします。なお、WEB3トップページ左上の「受け取る」からも入金できます。手軽な方法として、クレジットカードでの入金にも対応しています。
入金に利用したいブロックチェーンを指定し、トークン名をクリックすると、入金用QRコードが表示されます。これを送金側ウォレットで入力してください。CAWの購入に利用できる仮想通貨はテザー(USDT)やイーサリアム(ETH)など複数ありますが、トランザクション手数料として必ずイーサリアム(ETH)が必要になります。一度の送金で購入費用と手数料の両方に対応にできますので、イーサリアムでの送金が便利です。
Bybitクラウドウォレット(旧Bybit Wallet)は複数のブロックチェーンに対応するマルチチェーンウォレットです。マルチチェーンで発行されているテザー(USDT)などは特に、送金用と受け取り用のチェーンが合っているかをよく確認しましょう。
ステップ4:DEX Proにアクセスする
準備が整ったら、いよいよDEX Proにアクセスします。画面左上の「取引」>「DEX Pro」の順にクリックしてください。
ステップ5:CAWチャートを表示させる
左上の検索窓に「caw」と入力し、チェーン名として「All」または「Ethereum」を選択してください。3羽のカラスで示されたアイコンのCAWをクリックすればCAWのチャートが表示されます。DEX Proは非常に多くの仮想通貨の取引が可能で、同名の仮想通貨が表示される場合もありますので、必ずアイコンもご確認ください。
ステップ6:CAWを購入する
CAWの購入は右側の注文パネルで行います。「購入」が選択されていることを確認した上で「支払い元」に購入金額を入力し、「購入 CAW」をクリックしてください。購入に利用する仮想通貨は金額入力欄右側の▼マークから切り替えられます。
「スワップの確認」画面が表示されますので、購入レートやスワップ手数料・ガス代などを確認の上、「確認」をクリックしましょう。DEXでは一般的に、仮想通貨の購入を「スワップ(交換)」と呼びます。
CAWの購入にはやや時間がかかる場合もあります。最後に「スワップに成功しました」のメッセージが表示されるまでお待ちください。注文できない場合は、購入資金が足りているか、ガス代・手数料相当分のイーサリアムが足りているか等をご確認ください。
7. Bybit(バイビット)でWeb3の世界を体験しよう
仮想通貨CAW(A Hunter's Dream)は「分散型」を重視したプロジェクトです。このようなプロジェクトは続々と立ち上げられており、広い意味では「Web3(分散型インターネット)」と呼ばれる次世代のインターネットに含まれます。Web3には、中央集権的な管理者を必要としない特性があります。
しかし、分散型プロジェクトにはデメリットもあります。特に「サポート対応がない」「使いにくい」などの利便性の問題で分散型プロジェクトを好まないユーザーもいます。Bybitではこのようなデメリットを解決できるよう、Bybitのシステム内でWeb3のサービスにアクセスできるBybit Web3の機能をご提供しています。「Web3に興味はあるけれどハードルが高い」と感じていた方は、この機会にぜひご利用ください。
ここからは、Bybit Web3の「資産運用」「取引」「マケプレ」の3種類のサービスをご紹介します。
資産運用
Bybit Web3の資産運用サービスには、下記の4種類があります。
名称 | 内容 |
エアドロップ・アーケード | Web3に関連するトークンのエアドロップに参加する |
IDO | Web3に関連するトークンのIDOに参加する |
ステーキング | DeFiプラットフォームに仮想通貨を預け入れて報酬を獲得する |
Bybit Staked SOL(bbSOL) | ソラナのステーキング報酬を得ながら、別のDeFiプロトコルにソラナを預け入れる |
この中で特に注目されているのがIDOです。IDOとは、株式のIPO(新規株式公開)に類似しており、分散型取引所(DEX)で新規発行される仮想通貨の購入権の抽選に参加できるサービスです。新規発行された仮想通貨は発行後すぐ大幅に値上がりするケースも多いため、IDOには購入権の枠を大幅に上回る応募が集まりやすく、抽選となります。
なお、仮想通貨のIEO(新規取引所公開)とIDOは、新規発行される仮想通貨の購入権を獲得する仕組みは同じです。中央集権型取引所が行うものがIEO、DEX(分散型)取引所が行うものがIDOと呼ばれます。Bybitでは「ローンチパッド」という名称でIEOサービスをご利用いただけます。気になる方は「Bybitローンチパッドについて知っておきたいこと」や「Bybitローンチパッド3.1が選ばれる8つの理由」の記事もぜひお読みください。
仮想通貨を無料で受け取ることができるエアドロップ・アーケードも人気のサービスです。エアドロップは宣伝目的で行われるため、付与されるにはプロジェクト運営が指定した条件を満たす必要があります。Bybit Web3のエアドロップ・アーケードでは、応募するための条件やプロジェクトのウェブサイト、Xアカウントなどの情報がわかりやすくまとめてあり、参加しやすくなっています。「無料」と聞くと、ワクワクしますね。
取引
Bybit Web3の取引サービスには、以下の5種類があります。
名称 | 内容 |
DEX Pro | 100万種類以上のトークンが取引できるDEX |
マーケット | 人気の仮想通貨を見つける機能 |
スワップ | さまざまなDEXを利用できるスワップ機能 |
ApeX(デリバティブ) | デリバティブのDEX |
暗号資産を購入 | 暗号資産をクレジットカード等で購入する機能 |
取引サービスの中では、100万種類以上のトークンが取引できるDEX Proが注目されています。通常、マイナーな仮想通貨は対応しているDEXを探して利用する必要がありますが、ほとんどの仮想通貨を取り扱っているDEX Proを利用すれば、探す手間が省けます。時価総額が低い仮想通貨CAWもDEX Proでは取引可能です。
マーケット機能では、トレンドの状態や上昇幅、取引高などの観点から注目される仮想通貨を一目で確認できます。DEX Proでは非常に多くの仮想通貨を取引できますので、マーケット機能を活用すればマイナーな仮想通貨でもチャンスを狙えます。
マケプレ
Bybit Web3のマケプレサービスには、以下の3種類があります。
名称 | 内容 |
インスクリプション | インスクリプション(ビットコインのNFT)に関連するサービス |
NFT Pro | 次世代NFTマーケットプレイス |
NFT | NFTマーケットプレイス |
Bybit Web3では、次世代NFTマーケットプレイスの「NFT Pro」をご利用いただけます。NFT Proはマーケットプレイスのアグリゲーターであり、OpenSeaやBlurなどの有名なNFTマーケットプレイスで出品されているNFTをBybit Web3経由で取引できます。日本語対応のNFT ProでNFTの取引を一元管理できる点がメリットです。
Bybit Web3では、続々と機能を追加中。ぜひ一度チェックしてみてください。Web3に関心がある方には、「話題のWeb3アプリとは?|Bybit(バイビット)経由で使ってみよう!」や「Web3(Web3.0)とは?注目の理由からBybit Web3の活用方法まで徹底解説」の記事もおすすめです。
8. 仮想通貨(暗号資産)CAWに関するよくある質問(FAQ)
ここでは仮想通貨CAWに関するよくある質問(FAQ)にお答えします。謎多き通貨について理解を深めましょう。
Q1:仮想通貨CAWは日本の取引所で購入できますか?
A:いいえ、仮想通貨CAWは日本の取引所では購入できません。日本の取引所は上場のための審査が厳しく、CAWのような草コインに分類される仮想通貨の上場は難しくなっています。CAWはBybitのDEX Proでご購入いただけます。
Q2:仮想通貨CAWはイーロン・マスク氏と関係がありますか?
A:イーロン・マスク氏自身が仮想通貨CAWに直接言及したことはありません。イーロン・マスク氏の発言をCAWと結びつける考察がX(旧ツイッター)などで多数行われていますが、憶測の域を出ません。
Q3:仮想通貨CAWにはホワイトペーパーがありますか?
A:いいえ、仮想通貨CAWにはホワイトペーパーはありません。開発を目指している分散型SNSの概要が記載されたマニュフェストが公開されているのみで、具体的な開発はコミュニティに委ねられています。
Q4:仮想通貨CAWのX(ツイッター)アカウントはありますか?
A:仮想通貨CAWのGitHub(開発プラットフォーム)ページに掲載されている@CommunityCawがプロジェクトのX(ツイッター)アカウントとみなされています。このほかにも、コミュニティのメンバーが自主的に作成したXアカウントがいくつかあります。
Q5:仮想通貨CAWの最新情報はどこで確認できますか?
A:プロジェクトのウェブサイト(caw.is)には最新情報を掲載する欄がないため、CAWに関する最新情報はプロジェクトのX(ツイッター)アカウント(@CommunityCaw)が便利です。このほかにも、GitHubのプロジェクトページ(cawdevelopment)やテレグラム(CAW builders)で最新情報を確認できます。
Q6:仮想通貨CAWにロードマップはありますか?
A:いいえ、仮想通貨CAWにはロードマップはありません。マニュフェストに「これは仕様に過ぎない。プロトコルを書いてデプロイするのはコミュニティ次第だ」と書かれているように、コミュニティの判断を重視する方針が示されています。ロードマップや指針を示す役割の人物がいないため、開発が一時的に停止した時期も確認されています。
Q7:仮想通貨CAWのホルダー数は何人ですか?
A:Etherscanのデータによると、仮想通貨CAWのホルダー数は本記事執筆時点で26,143人です。特に日本のコミュニティの規模が大きいようです。
Q8:仮想通貨CAWはステーキングできますか?
A:いいえ、仮想通貨CAWにはステーキングの仕組みはありません。ステーキングは本来コンセンサスアルゴリズムがPoS(プルーフ・オブ・ステーク)の仮想通貨で採用される仕組みです。CAWはイーサリアムネットワークで発行された仮想通貨で独自のブロックチェーンを持たないため、ステーキングはできません。今後CAWの知名度が上がれば、「レンディング」の枠組みで利回りが付与される可能性はあります。
Q9:仮想通貨CAWの買い方を教えてください。
A:仮想通貨CAWは、中央集権型取引所(CEX)や分散型取引所(DEX)で購入できますが、対応する取引所は多くはありません。Bybitでは、Bybit Web3のDEX Pro機能でCAWの購入が可能です。
Q10:仮想通貨CAWはどのブロックチェーンで発行されていますか?
A:仮想通貨CAWは、ERC-20の規格を採用してイーサリアムブロックチェーン上で発行されています。
9. おわりに
仮想通貨CAW(A Hunter's Dream)は分散型SNSを構築するプロジェクトですが、実際のリリースがいつになるかの見通しはまだ立っていません。プロジェクトの進捗はありますが、大手ニュースサイトに取り上げられる機会は限定的です。
しかし、イーロン・マスク氏と関わりがあるとの憶測が広まったことから、現在でも一部のトレーダーは急激な価格上昇があるのではないかと期待しています。このような背景があり、時価総額ランキングが非常に低いにも関わらず、注目度や取引高は比較的高くなっています。
CAWは情報が得づらく、値動きが荒い点で投資判断が難しい仮想通貨でもあります。一方で、本記事執筆時点では非常に低い価格で購入できるため、上値余地は大きいのかもしれません。本記事でご紹介した情報を投資判断に役立てていただけると幸いです。
CAWのほかにもWeb3関連の銘柄には多数存在します。気になった方は「Web 3.0で注目すべき暗号資産トップ10(2023年版)」の記事もぜひ読んでみてください。
#LearnWithBybit