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ビットコイン現物ETFの仕組みを徹底解説|Bybitでビットコインを賢く買う方法

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2024年5月31日

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ビットコインの快進撃が止まりません。イーサリアム現物ETFの承認も追い風になります。

仮想通貨(暗号資産)の代表格「ビットコイン」は上昇基調にあり、2024年3月には1,000万円の大台を突破しました。半年前の2023年9月には400万円ほどでした。それから半年の間に、ビットコインに一体何が起こったのでしょうか?

この記事では、ビットコインの特徴や価格推移、ビットコイン現物ETFの仕組みについてご説明します。また、ビットコイン価格が史上最高値を更新した背景も探ります。また、米国SEC(証券取引委員会)で承認されたばかりのイーサリアム現物ETFについても解説します。

仮想通貨業界は勢いに乗っていますね。Bybit(バイビット)で上昇相場に乗りましょう。

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1. ビットコインの価格や保有期間の推移

このセクションでは、ビットコインについて「価格」と「保有期間」の両面で分析します。ビットコイン価格は簡単にGoogle検索で見つかりますが、保有期間の傾向については初めて知る方が多いのではないでしょうか。

A)ビットコイン価格の推移

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(出所:Google Finance

「ビットコイン現物ETFの承認」。

ニュースで目にした方も多いと思います。このニュースとビットコイン価格に何の関係があるのでしょうか。簡単に申し上げれば、米国の規制当局SEC(証券取引委員会)が現物ビットコインETFを承認したことで「ビットコイン(BTC)が一定程度の信認を得た」と言えそうです。

ビットコインの信用力が増したことで、投資家が積極的に買い進めています。実際の承認は2024年1月でしたが、それに先立つ半年間にも承認への期待感が上昇要因になっています。

さて、時計の針を少し前に戻します。上表の2020年あたりをご覧ください。2020年の正月、ビットコイン価格はまだ80万円ほどでした。それからわずか4年ほどで13倍以上に膨らんでいます。当時ビットコインを1,000万円保有していれば、今ごろ億り人ですね。

過去の投資時点からのリターンについては、Bybit記事「ビットコインに100ドル投資していたら、利益はどうなった?(2024年版)」で詳しくシミュレーションしています。

Bybit記事「ビットコインへの投資方法(初心者向けガイド)」も投資の参考になります。

B)ビットコイン保有期間の推移

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glassnodeにて作成)

上表は、ビットコイン価格を黒色の線で、保有期間別のビットコイン取引比率を色別の領域で示しています。ビットコイン価格の線は右肩上がりになっていますね。80kは80,000米ドルです。一方、色別の領域は、保有期間ごとの比率です。左軸の0%に近い領域は24時間や1週間などの短期保有、80%周辺の領域は3年/5年/7年などの長期保有です。

次に、上表の右上隅をご覧ください。40k~80k付近の薄い緑色は3~5年間、その上の80kより上の領域は7~10年間保有されてきたビットコインの取引比率です(保有期間の10年超ゾーンはほぼゼロ)。こうして見ると、3年以上の長期保有が全体の2割に満たないことがわかります。

一方、上表の右下で、保有期間が1年未満の各層が急速に増加し、4割ほどを占めています。これは、過去1以内に購入されたビットコインの急増を意味しています。とはいえ、1年未満の比率は、2017年や2021年に比べればまだ控えめです。

ちなみに、2016年と2020年にはビットコインの新規発行枚数が半減する「半減期」を迎えました。半減期の翌年である2017年と2021年に保有期間の短い投資家層が増えて、ビットコイン価格が急上昇しています。

実は、2024年4月中旬にもビットコインは半減期を迎える予定です。半減期後にビットコインの新規購入が増えて、それに伴ってビットコイン価格が大きく伸びるとしたら・・・夢が膨らみますね。

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さて、このセクションでは、直近のビットコイン急騰の背景として、現物ETFの承認半減期などが影響している点をご説明しました。一方、ビットコイン相場を長期的に押し上げてきた要因は、投資家のビットコインに対する強い信認ではないでしょうか。

事実、2009年の登場以来、ビットコイン価格は上昇基調にあります。その時価総額は今や200兆円を超え、時価総額ベースで仮想通貨全体の過半を占めています。

なぜ、これほどビットコインは人気なのでしょうか?

次のセクションでその特徴をご説明します。

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2. ビットコインの主な特徴3つ:通貨としての価値

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ビットコインの特徴は多岐にわたりますが、ここでは「通貨としての価値」に焦点を当てながら、主な特徴を3つご紹介します。ビットコイン全般については、Bybit記事「【決定版ガイド】ビットコインとは何か?」をご覧ください。

特徴①:世界初の仮想通貨:はじまりの通貨

ビットコインは、世界初の仮想通貨です。考案者は匿名のサトシ・ナカモト氏。2009年1月3日に最初のブロックが生成され、世の中に登場しました。当時は、2008年のリーマンショックを受けて、政府や金融機関などの中央集権的な組織への信認が揺らいでいました。

中央集権的な仕組みではなく、利用者が相互に管理する分散型の仕組みを利用して、はじまりの通貨「ビットコイン」が考案されました。ブロックチェーンを利用してデータの改ざんを防ぐ技術は、従来の通貨のあり方を一変させたと言えるでしょう。法定通貨の代替通貨としての地位を目指していたと思われます。

世の中に仮想通貨は数千種類以上あると言われていますが、はじまりの通貨「ビットコイン」は特別な存在です。事実、ビットコイン以外の仮想通貨を総称して「アルトコイン」と呼びます。イーサリアム(ETH)、エックスアールピー(XRP)、テザー(USDT)など名だたる通貨もすべてアルトコインの一員です。

特徴②:仮想通貨の王者:時価総額ベースで全体の過半

すべての仮想通貨の時価総額を合計すると、400兆円に及びます(CoinMarketCap調べ、2024年3月下旬時点)。その中で、ビットコインの時価総額はどの程度でしょうか?

2024年3月時点で、ビットコインの時価総額はおよそ200兆円です。ということは、数千種類以上ある仮想通貨の過半をビットコイン1つが占めています。ちなみに、statistaによれば、世の中に登場した仮想通貨は2万種類以上ですが、その多くは市場から消え、現在は9,000種類以上が流通しています。

単独で時価総額合計の過半を占めるビットコインは、まさに「仮想通貨の王者」です。とはいえ、後ほど説明しますが、イーサリアム(ETH)も時価総額60兆円と、相当な存在感を見せています。

特徴③:価値保存機能:デジタルゴールド

ビットコインの発行枚数には上限があります。2,100万枚までしか発行できず、その9割以上が発行済み。2033年には99%が発行され、残り1%を100年かけて2140年までに発行する見通しです。

発行枚数の上限は、希少性を大きく高める要因です。仮想通貨の価格は需要と供給の関係で決まるため、供給に制約のあるビットコイン価格は上がりやすくなっています。これと似た原理がゴールド(金)です。埋蔵量に限りがあるおかげで、ゴールドの希少性は高く、価格も上昇基調にあります。

このような特徴を踏まえて、ビットコインは「デジタルゴールド」とも呼ばれています。発行枚数に上限が設けられていることで、ビットコインの価値保存機能は高く、投資家からの信頼も厚い通貨と言えるでしょう。

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3. ビットコイン現物ETFとは?

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ビットコイン現物ETFの承認については、「ビットコイン現物ETFの承認:仮想通貨投資家に与える影響」も参考にしてください。

そもそもETFとは?

ETFとは、上場投資信託(Exchange-Traded Fund)の略称です。Exchange-Tradedは「証券取引所で取引されている(上場している)」Fundは「投資信託」の意味です。

「証券取引所」:どこで買える?

ビットコイン現物ETFを承認したのは、米国SEC(証券取引委員会)であり、現在は米国の証券取引所で売買できます。実際、米SECがビットコイン現物ETFを承認したのは2024年1月10日ですが、その翌日にはニューヨーク証券取引所やナスダック、シカゴオプション取引所で取引が始まっています。なお、現物ビットコインETFを世界で初めて承認した国はカナダであり、そのほかブラジルでも承認されています。

残念ながら、日本の証券取引所では未承認です。おそらく国内の取引所でビットコイン現物ETFの取引を承認することは現行法では難しく、法整備などを進める必要がありそうです。

「上場している投資信託」:ETFと投資信託は何が違う?

ETFは投資信託の一種なので、特定の指数(日経平均やS&P 500)などの動きに連動するインデックス型と、指数とは連動しないアクティブ型の2種類があるなどの特徴は同じです。ビットコイン現物ETFは、ビットコイン価格に連動するインデックス型なので、ビットコイン価格と連動した値動きをします。

先ほど、ETFとは「証券取引所に上場している投資信託」と説明しましたが、一般の投資信託との大きな違いは、証券取引所においてリアルタイムの価格で取引できる点です。

一方、投資信託はリアルタイムで売買できません。1日1回の頻度で算出される基準価額に基づいて販売会社に対して解約を請求する仕組みになっており、場合によってはリアルタイムよりも不利な金額で解約することになってしまいます。

ビットコイン現物の購入が価格上昇圧力に

ビットコイン現物ETFが発売される前から、アメリカではビットコイン先物ETFがすでにSECの承認を得て取引されていました。

しかし、ビットコイン現物ETFが大きな注目を集めたのは、ビットコイン現物の購入が伴うからです。ビットコイン現物ETFでは、購入者が支払った資金を使って発行会社がビットコインを代理で購入し、保管します。

このため、ビットコイン先物ETFと異なり、ビットコインの買い圧力に寄与すると考えられているのです。

Bybitアカデミーは、多様な記事を掲載しています。現物と先物の違いについては、Bybit記事「ビットコイン現物ETFとビットコイン先物ETFの比較:その違いとは?」を参考にしてください。

今までのビットコイン購入とビットコイン現物ETFは何が違うの?

「Bybitでの購入」と「ビットコイン現物ETFでの購入」は、「ビットコインの購入」という最終目的は同じですが、購入の手段が違います。Bybitでは投資家がビットコインを直接購入・保有します。一方、ビットコイン現物ETFでは、運用会社が管理するETFがビットコインを購入し、そのETFを投資家が購入します。

「それなら、今までどおりBybitで購入した方がシンプルじゃないか」。そのとおりです。Bybitアカウントで直接購入すれば自分で管理できます。一方、ETFのメリットは証券口座でビットコインを間接的に購入できる点です。

購入の手段が増えたことで、ビットコインを買いやすくなり、ビットコイン価格を押し上げています。日本にお住まいの皆様は、今までどおりBybitでビットコインを直接購入すればいいだけの話です。

なお、ビットコインの購入時期については、Bybit記事「ビットコインを購入するベストなタイミングとは:最適な時期はあるのか?」も参考にしてください。

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4. 香港でもビットコイン・イーサリアムの現物ETFが承認

アメリカのビットコインETFに続き、2024年4月に香港でもビットコインとイーサリアムの現物ETFが承認されました。この香港での承認やその後の推移も、仮想通貨業界で注目を集めています。

香港は中国の一部(特別行政区)であり、面積・人口ともに東京都の約半分という小規模な地域です。なぜ香港でのETF承認が注目を集めているのでしょうか?

中国本土の投資家がアクセスできるかに注目

香港は中国の一部ですが、中国本土とは異なる制度が採用されています(一国二制度)。しかし特例として、香港で上場している銘柄を中国本土の投資家が購入できる「ストックコネクト」の制度が設けられています。

香港のETFが注目を集めたのは、このストックコネクトによって中国本土の投資家がビットコインやイーサリアムの現物ETFを購入する道が開かれるのではないかとの期待があったからです。

2024年5月21日時点ではビットコインとイーサリアムのETFはストックコネクトの対象になっていませんが、ETFの発行企業はストックコネクトを利用する方法を模索しています。

今後状況に進展があれば、ビットコインやイーサリアムの上昇材料になるでしょう。仮想通貨の取引は、ファンダメンタルズ分析やニュースの影響とテクニカル分析を組み合わせて行うと効率的です。Bybit記事「ビットコイン取引にテクニカル分析が欠かせない理由とは?」など、テクニカル分析の記事もぜひ参考にしてください。

「期待はずれ」で売り材料に

期待されていた香港のETFですが、これまでのところビットコインやイーサリアムの上昇にはあまり貢献していません。

香港のETFが注目を集める理由は中国本土の投資家の参加の有無であり、香港のみであれば市場規模は非常に小さくなります。香港のETFは4月30日に取引が開始されましたが、初日の取引高が予想よりもはるかに小さかったことから、逆にビットコインやイーサリアムの売り材料になってしまいました。

期待が大きかった反動で失望される結果になったようですが、ストックコネクト利用の可能性は完全にゼロになったわけではありません。今後香港関連のニュースで上昇のチャンスが生まれるかもしれません。

アジア初のビットコイン現物ETF

香港の現物ETFには、アジア初のビットコイン現物ETFの承認であるという意義もあります。

香港に続いて近隣国が仮想通貨ETFの導入に続くかもしれないと期待されています。また、香港のイーサリアム現物ETFは、世界初のイーサリアム現物ETFでもあります。また、後述しますが、米国でもイーサリアム現物ETFが今年中に取引開始になる見通しです。ビットコインだけでなく、イーサリアムも投資家の裾野が広がります。

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5. Bybitでビットコインを買う方法:3種類

Bybit(バイビット)は、高い流動性と顧客本位のサービスを提供する世界最大級の暗号資産取引所です。全世界で2,000万人以上が利用中。年中無休のサポート体制に定評があります。

このセクションでは、Bybitでビットコインなどの仮想通貨を買う方法を3つご紹介します。Bybitの決済方法は10種類を超えており、簡単・安全に仮想通貨を購入できます。

方法①:ワンクリック購入(クレジットカードで購入)

Bybitなら、ビットコインをクレジットカードで簡単に購入できます。

購入後の管理もラクラク。スマホやパソコンから、資産の状況が一目瞭然です。

詳しい操作方法については、「Bybitで銀行カードを使用して通貨を購入する方法をご覧ください。

ステップ1:アカウントを作成する

アカウント作成は2~3分で完了します。こちらから登録しましょう。

ステップ2:必要情報を入力する

ログイン後、画面左上の「暗号資産を購入」「ワンクリック購入」の順にクリックします。

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次に、「受取」欄で「BTC」(ビットコイン)を選び、購入したい金額を「支払い」の欄に日本円で入力するか、または「受取」の欄にビットコイン建てで入力します。

その後、決済方法として「Bank Card」を選択して「カードを追加」をクリックします。

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「カード詳細情報」画面で、クレジットカード情報を入力し、「続行」をクリックします。

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ステップ3:決済内容を確認する

カードの追加が完了すると、決済内容の確認画面が表示されますので、問題なければ「確認」をクリックします。

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その後、クレジットカードの3桁の番号(セキュリティコード)を入力して、「支払う」をクリックします。

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本人確認用にクレジットカード会社が提供するサービスのパスワードを求められる場合があります。その場合、入力後に「送信」をクリックします

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数秒ほどで決済が完了し、仮想通貨を購入できました!

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方法②:法定通貨を入金して購入する

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Bybitでは、銀行振込で法定通貨を入金し、仮想通貨を購入する方法も利用できます。

ただし、提携する金融機関の都合により一時的に利用できなくなることもあります。2024年3月現在ではドルや日本円での入金は利用できず、ユーロなどの通貨に対応しています。

方法③:自動投資(積立購入)

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2024年には、NISAの投資枠が拡大し、証券口座で株式などを積立投資している方も多いのではないでしょうか。一括投資だと高値づかみのリスクもありますが、自動投資なら少しずつ買い進められます。

たとえば、今日ビットコインを0.1 BTC(約100万円相当)一括で購入するのではなく、0.01 BTC(約10万円相当)ずつ10回に分けて1週間ごとに購入することも可能です。短期の価格変動を押さえながら、ビットコインをコツコツ増やせます。

また、買い忘れの心配も不要です。あらかじめ購入の頻度(毎日/毎週/隔週/毎月)や購入額を設定しておけば、自動的に投資してくれます。

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このセクションでは3種類の代表的な購入方法をご案内してきましたが、Bybitでは一部の決済方法で手数料が無料です。詳しくは、Bybit記事「【完全ガイド】Bybitで仮想通貨を手数料無料で購入する方法をご覧ください。

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6. なぜビットコイン価格は史上最高値を更新したのか

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glassnodeにて作成)

上表で青色の横棒を見れば、過去に最高値を更新した時期がわかります。2023年の年初にビットコイン価格は1 BTC = 220万円ほどでした。そこからの快進撃は皆さんがご存じのとおりです。

このセクションでは、ビットコインが急上昇した理由を推測します。なお、ご紹介する仮説はあくまで一つの見解であり、上昇の要因を正確に特定することはできない旨にご留意ください。

仮説①:現物ETFの承認

2024年1月10日、米証券取引委員会(SEC)は、ビットコインを運用対象とする現物ETF 11本を承認しました。その結果、個人投資家や機関投資家はビットコインを直接保有せずに、ETFを介して仮想通貨を資産として所有できるようになりました。

個人もさることながら、機関投資家が簡単にビットコインを運用ポートフォリオに組み入れられる状況が整い、買い需要が喚起されました。

もう一つの視点として、ビットコインが当局から一定程度の評価を得たことも、投資家にとって安心材料でした。以前から米SECなどは、仮想通貨取引所に規制を課すなどで仮想通貨に厳しい見方を向けていました。

しかし、証券取引所での取引承認を受けて風向きが変わり、「ビットコインの将来に大きな影を落とす規制を避けるのではないか」との楽観論が強まったと見られます。

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仮説②:4年に一度の半減期が目前(2024年4月下旬)

<ビットコインのレインボーチャート>

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(出所:レインボーチャート

ビットコインは、2024年4月下旬に半減期を迎える予定です。半減期後には、ビットコインの新規発行枚数が半減して供給量に制約がかかり、ビットコイン価格に上昇圧力が働きます。

上記のグラフは、ビットコインの半減期と価格の推移を示しています。薄い青色の縦棒は半減期(Halving)の時期です。過去の価格推移を見ると、半減期の後にビットコイン価格が大きく上昇しています。足元では半減期前から相場が上がっており、半減期を見越した買い注文が増えている印象です。

半減期について、詳しくはBybit記事「2024年のビットコイン半減期について徹底解説」もご覧ください。半減期までの期間をカウントダウンしています。

仮説③:株式市場の活況

<日経平均株価とS&P 500の推移(過去5年間)>

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Google Financeより作成、2024年3月22日)

上表は、日経平均株価とS&P 500の価格推移を示しています。この5年間で両指数とも2倍近くにまで上昇し、いずれも史上最高値を更新しました。

「日経平均4万円突破!」のニュースは、全員がご存じでしょう。株式市場は今、絶好調です(2024年3月時点)。一般に、仮想通貨はリスク性資産(株式など)と同じ動きを見せる傾向があります。

少し割高な水準にまで株価が切り上がる中、オルタナティブ資産(代替投資先)である仮想通貨に注目し、現物ETFの承認に安堵した機関/個人投資家が買い進めている可能性があります。

なお、GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)は、私たちの年金を運用する大口の機関投資家ですが、「低流動性資産等に関する情報提供依頼」の中で、ビットコインを含む暗号資産(仮想通貨)に関する情報を収集対象に含めています。今後2~3年でGPIFがビットコイン現物ETFを購入するとは考えにくいですが、多少は期待が持てる話ですね。ちなみに、GPIFの運用資産額は、2023年度第3四半期末で220兆円超。1%買うだけでも、2兆円分の買い需要になります。

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7. 米SECがイーサリアム現物ETFを承認

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2024年5月23日、米国SEC(証券取引委員会)はイーサリアム現物ETFを承認しました。実際のETF取引までには別途承認を得る必要がありますが、それも時間の問題。遅くとも今年中には取引できるのではないでしょうか。これは、大きな買い材料ですね。

Bybit記事「イーサリアム価格予想:イーサリアム現物ETFのSEC承認後に、ETHはどのように取引すればよいか」も参考にしてください。

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イーサリアムとは?

イーサリアムは、世界に革命をもたらすような仮想通貨(暗号資産)の一つです。その時価総額はビットコインに次ぐ規模で、70兆円を超えています(2024年5月時点)。日本最大の企業「トヨタ自動車」の時価総額は50兆円台ですが、その水準を超えています。

イーサリアムには、ビットコインにない特徴が数多く備わっており、その特徴をどのように解釈するかで米SECの判断も変わります。

なお、ブロックチェーンの名称を指す「イーサリアム」とそのブロックチェーン上の仮想通貨を指す「イーサ(ETH)」は、厳密には異なります。ただし、日本ではどちらも「イーサリアム」と表現する場合が多く見受けられます。この記事でも「イーサリアム」で記載します。

急転直下の逆転劇:ラスト1週間の攻防

多くの市場関係者は、少し前まで「5月23日のイーサリアム現物ETF承認は却下される」と予想していました。5月23日は最も早い発行企業の申請に対する判断の期限でしたが、SECの動きがほとんどなかったからです。

しかし、5月20日にSECが申請書類の一つである19b-4を早めに更新するよう発行企業に求めたとの報道があり、23日までに承認される可能性があるのではないかとの見方が急激に強まりました。ブルームバーグのETFアナリストであるエリック・バルチュナス氏は、この動きを受けてイーサリアムETFが承認される可能性を25%から75%に大幅に引き上げました。

承認されないとの見方が強かったため、承認の効果は価格に織り込まれていませんでした。そのためサプライズ効果もあり、イーサリアム価格は1日で3,000ドル台から3,800ドル台まで急伸。承認後の5月24日時点も3,800ドル台です。

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大手投資銀行のスタンダードチャータードは、イーサリアムの2024年末の予想価格を8,000ドルとしています。承認前でもこの予想ですから、さらなる上昇余地が期待できますね。

イーサリアム現物ETF承認の理由を推測

今まで却下の見通しだったイーサリアム現物ETFに一体何が起こったのでしょうか。真相はだれにもわかりませんが、推測してみます。なお、ここでの見解は憶測の域を出ない点にご留意ください。

理由①:米国の大統領選(政治的思惑)

2024年11月には米国で4年に1回の大統領選が実施されます。民主党のバイデン大統領は再選を狙っていますが、そこに立ちはだかるのが共和党のトランプ元大統領。「もしトラ」などの報道を目にした方もおられるのではないでしょうか。

バイデン政権では仮想通貨に懐疑的な見方も一部で見られましたが、トランプ元大統領は親・仮想通貨。事実、主要政党の大統領候補として初めて仮想通貨による寄付を受け付けたほどです。

アメリカでは18~29歳の男性の約4割が仮想通貨を利用したことがあるとの調査結果が出ています。また、年齢や性別を問わず、仮想通貨の保有者は増えています。仮想通貨支持層からの票も取り込みたいはずです。

ハーバード大学CAPS/ハリスの5月の世論調査によれば、二者択一の場合に、トランプ氏はバイデン氏を5ポイントリードしています。親仮想通貨のトランプ氏の躍進にバイデン陣営は相当焦ったのではないでしょうか。

憶測の域を出ませんが、バイデン政権から急に圧力がかかったとすれば、急転直下の逆転劇もつじつまが合います。

理由②:ステーキングの除外

仮に現政権から急に圧力がかかっても、政府としては従来の見解を急には変えられません。そこで出てきた奇策が「ステーキングの除外」。今までステーキングが原因でイーサリアム現物ETF承認に暗雲がかかっていました。

2023年5月23日にイーサリアム現物ETFが承認される直前に、申請書に大きな修正が入りました。それは、ステーキングの除外です。米SECのゲンスラー委員長は一貫してビットコインをコモディティ(商品)と表現していますが、イーサリアムが同じくコモディティなのか証券なのか、正式な見解はいまだ示されていません。実は、米SECはステーキングで報酬を獲得する仕組みを証券取引とみなしている可能性もあります。

「どうしてもイーサリアム現物ETFを承認したい。でもステーキング報酬のあるイーサリアムをコモディティとは認められない。それなら、ステーキングを除外すればいいではないか」。このような議論があったのかもしれません。

今後の論点として、「ステーキングしないイーサリアム」がどの程度投資家を惹きつけるのかは不透明です。イーサリアム現物ETFでステーキングが認められない場合、投資家が自分でイーサリアムを保有してステーキングした方が有利になるため、イーサリアムETFのメリットがなくなってしまうとの見方もあります。

Bybit(バイビット)では、購入したイーサリアムを預け入れることで利回りを獲得できます。払い戻しが自由な「積立ステーキング」なら、APR(年換算利回り)3%を受け取れます。

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8. まとめ

この記事では、ビットコイン現物ETFについて詳しく解説してきました。ビットコインの主な特徴や価格推移に加えて、ETFの仕組みも説明しています。また、Bybitでビットコインを買う方法も複数ご紹介しています。

記事の後半ではビットコイン価格が史上最高値を更新した理由を考察するとともに、イーサリアム現物ETF承認の舞台裏(推測)についても説明しています。

ビットコイン価格は1,000万円を突破しましたが、ビットコイン相場はまだ始まったばかりなのかもしれません。自動投資なども活用しながら、少しずつ買い進めてみては、いかがでしょうか。

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