Topics 投資

仮想通貨(暗号資産)のボット(bot)とは?|無料で使えるBybit取引ボット

初心者向け
投資
26 Th07 2024

virtual-currency-bot_1.png

仮想通貨(暗号資産)取引をしていると耳にする「ボット(bot)」という言葉。気になった方も多いのではないでしょうか。ボットとは「ロボット」の略で、仮想通貨の自動売買プログラムを指します。

仮想通貨取引が始まった当初は、プログラミング知識のあるトレーダーの自作が中心で、利用者数も限られていました。しかし今では、プログラミングの知識がなくても利用できるボットサービスが増えてきました。もちろんBybit(バイビット)も、簡単に利用できる「取引ボット」のサービスを提供しています。

この記事では、仮想通貨ボットの種類や利用方法、メリット・デメリットなどについて詳しく紹介します。ボットへの理解を深めるきっかけになれば幸いです。

Bybitで取引ボットを始める

1. 仮想通貨のボット(bot)とは? 

仮想通貨のボット(bot)とは、人間に代わって仮想通貨の取引を行う自動売買プログラムです。自動売買というと、テクニカル指標などから相場の状況を判断して取引を行う手法を思い浮かべる方もいるかもしれません。しかし、ボットにはこれ以外にもさまざまな種類があります。

ボットにはさまざまな種類がある

仮想通貨のボットとして有名なのは「アービトラージボット」。アービトラージボットは「同一銘柄を価格の低い取引所で買い、価格の高い取引所で売ることで差額分の利益を得る取引」を自動化します。価格差を見つけて速やかに取引する必要があり、人間では間に合わないため、ボットが利用されています。

そのほか、トレンドフォローやスキャルピングなどのトレード用ボット、マーケットメイクなど仮想通貨特有のボットもあります。

また、ボットはさまざまな方法で利用できます。販売されているボットを購入したり、自分でプログラミングしたりする方法のほか、ボット機能を提供している仮想通貨取引所もあります。

初心者には仮想通貨取引所のボットがおすすめ

初心者におすすめなのは、仮想通貨取引所が提供するボットサービスです。最近は多くの仮想通貨取引所がボット機能を提供しており、無料で利用できるサービスもあります。外部のボットとは異なり、ボットとBybitの売買機能を接続(連携)する作業が必要ないため、簡単に利用できます。

Bybit取引ボットには、デリバティブ取引ボット現物取引ボット・先物マーチンゲール取引ボット・先物コンボ取引ボット積立ボットの5種類があります。

Bybit(バイビット)で取引ボットを始める

2. 仮想通貨ボット(bot)のメリット・デメリット 

virtual-currency-bot_2.jpg

裁量取引(自身の判断で行う取引)と比較したメリット・デメリットも確認しておきましょう。

仮想通貨ボットのメリット3つ

仮想通貨ボットの主なメリットは下記の3つです。

メリット①:24時間取引できる

会社員などの働いている方は、チャートを見る時間をしっかり取りづらいですよね。仮想通貨ボットなら、休日など時間が取れるときに設定しておけば、ボットが24時間取引してくれます。

メリット②:複数の銘柄で利益を狙える

また、ボットを使えば、複数の銘柄で利益を狙えます。人間が複数銘柄のチャートを監視するのは非常に大変ですが、ボットなら大丈夫。Bybit取引ボットはBybitで取引できる数百種類の銘柄に対応しています。

メリット③:感情に左右されず取引できる

感情に左右されずに取引できるのもメリットの一つです。焦ったエントリーや損切りができずに損失が拡大するような事態を避けることができます。

仮想通貨ボットのデメリット3つ

一方、仮想通貨ボットの主なデメリットは下記の3つです。

デメリット①:ニュースの影響を考慮できない

ボットは、基本的にレートやテクニカル指標などの定量的な情報を考慮して取引を行います。そのため、ニュースやファンダメンタルズの影響を考慮できないデメリットがあります。これはボットの特性上仕方がないため、対処法としては、大きな値動きが発生したら損切りするように設定したり、手動でボットを停止したりしましょう。Bybitの取引ボットでは損切りが設定できますし、外出先でもアプリから簡単に停止できます。

デメリット②:ツールの利用に費用を伴う場合がある

一般的な仮想通貨ボットでは、購入費や利用料といった費用が伴うのもデメリットです。対処法としては、Bybit取引ボットはAIが作成した戦略か自分で設定した戦略を利用するため、無料で利用できます。AIが作成した取引ボットについては「Bybit Aurora AI:スマートな自動化によりボット取引を強化」の記事で紹介しています。

デメリット③:設定が複雑

設定が複雑な点もデメリットです。ボット経由で取引するためには、APIキーを使ってボットとBybitの売買機能を接続する作業が必要です。プログラミングの知識がなくても大丈夫ですが、なじみのない用語や作業が多く、初心者には大変かもしれません。対処法としては、ボットを初めて利用する場合には、複雑な設定なしですぐに利用できるBybit取引ボットを試してみましょう。

Bybitでデリバティブ取引ボットを始める

3. Bybitの5種類の取引ボットでは何ができる?

virtual-currency-bot_3.png

ここからは、Bybit(バイビット)が提供する5種類の取引ボットについてご案内します。その5種類とは、デリバティブ取引ボット現物取引ボット・先物マーチンゲール取引ボット・先物コンボ取引ボット積立ボットです。

デリバティブ取引ボット

デリバティブ取引ボットでは、USDT無期限契約でグリッド取引が設定できます。グリッド取引では、一定間隔で複数の注文を出し、それぞれの注文で設定した利益が出たら順次決済していく流れを繰り返します。

このボットはレンジ相場に向いています。レートが同じ価格帯を行き来すると何度も注文・利益確定が行われるため、利益を積み重ねることができます。24時間稼働するボットの強みが活かせますね。デリバティブ取引ボットの取引については「Bybitデリバティブ取引ボットで利益を獲得する方法」の記事で詳しく紹介しています。

現物取引ボット

現物取引ボットでは、現物取引でグリッド取引を設定できます。デリバティブ取引ボットとの主な違いは、現物を保有するか、レバレッジをかけるか、資金調達料が発生するかの3点です。

レバレッジをかけられないと資金効率が悪くなりますが、初心者には強制決済のリスクがない現物取引ボットの方が資金管理は容易です。現物取引ボットについては「現物取引ボットのしくみを徹底解説」の記事で詳しく紹介しています。

先物マーチンゲール取引ボット

先物マーチンゲール取引ボットでは、USDT無期限契約でマーチンゲール取引ができます。マーチンゲール取引とは、保有ポジションで損失が発生すると、2倍など一定の倍率でボリュームを増やしたポジションを同じ方向に追加する戦略です。損益分岐点が現在レートの近くに移動するため、価格が反転したタイミングで利益を出しやすくなります。

先物マーチンゲール取引ボットは、レンジ相場での勝率を増やす戦略であり、一方方向への大きな値動きが発生すると大きな損失を被るリスクがあります。しかし、先物マーチンゲール取引ボットでは設定した「投資総額」の範囲内にリスクを抑えられるので、リスクを管理しやすくなっています。詳しく知りたい方は「マーチンゲール戦略とは?損失を利益に変える方法」の記事も参考にしてください。

先物コンボ取引ボット

先物コンボ取引ボットは、USDT無期限契約の複数の銘柄を組み合わせ、ポジション比率が一定になるように管理する(リバランスを行う)ボットです。たとえば、イーサリアムビットコインのロングの組み合わせで先物コンボ取引ボットを稼働させた場合、イーサリアムの価格が上昇してポジション価額の比率が大きくなると、イーサリアムを一部売却してビットコインを購入します。このリバランスによって「安く買って高く売る」が狙えます。

このほかにも、銘柄やロング・ショートの組み合わせでさまざまな戦略を設定できます。リバランスの仕組みがやや理解しづらいため、上級者向けのボットです。

積立ボット

積立ボットでは、設定した金額分の現物の仮想通貨を、設定した間隔で機械的に購入します。投資する金額は常に一定なので、資産の価格が高いときには少ない量を購入し、価格が低いときには多くの量を自動的に購入します。

一度に大きな金額を投資するのではなく、定期的に少しずつ投資することで、価格変動のリスクを分散できます。積立ボットはシンプルな機能ですし、長期投資を前提にしているので、初心者にもおすすめです。「Bybit積立ボットでドルコスト平均法による仮想通貨投資を行う方法」の記事もご覧ください。

Bybitで積立ボットを始める

4. Bybitの取引ボットを使ってみよう!

ここからは、現物取引ボットを例に、Bybit(バイビット)の取引ボットの使い方をご紹介します。

ステップ1:アカウントを作成する 

アカウント作成は2~3分で完了します。こちらから登録しましょう。

ステップ2:取引ボットのページに移動する

ログイン後、画面左上の「ツール」「取引ボット」の順にクリックします。

virtual-currency-bot_4.png

ステップ3:取引ボットの種類を選択する

「ボットの作成」欄に取引ボットの種類が表示されますので、利用したい取引ボットを選択します。

virtual-currency-bot_5.png

ステップ4:設定を選択または入力する

AIが作成した設定を利用したい場合は、左側の「Aurora AIのおすすめ」欄に表示される設定をクリックすると、右側の「自動設定」タブに設定が自動入力されます。

virtual-currency-bot_6.png

自分で設定したい場合は、左側で「手動設定」タブをクリックして設定を入力してください。

virtual-currency-bot_7.png

「現物取引ボット」には必須の入力項目が3点あります。①指定した価格範囲内で、②指定した最大ポジジョン数(グリッド数量)に達するまで、一定の値幅ごとにポジションを追加し、決済条件を満たせば順次決済していく仕組みです。上記の情報に加えて、③投資総額の入力も必須です。設定が完了したら、「ボットを作成」をクリックします。

virtual-currency-bot_8.png

損切りや利食いなどの細かい設定をしたい場合は、詳細設定(任意)をクリックすると、入力欄が表示されます。

ステップ5:設定を確認する

ここまでの手順ではまだボットは稼働していません。ボットの条件が表示されますので、「確認」をクリックしてください。

virtual-currency-bot_9.png

ボットの稼働に成功すると、「マイボット」のページに移動し、稼働中のボットとして表示されます。

virtual-currency-bot_10.png

5. まとめ

この記事では、仮想通貨(暗号資産)のボット(bot)の種類や利用方法、メリット・デメリットを解説するとともに、Bybit取引ボットについても詳しくご紹介しました。Bybit取引ボットは設定も簡単なので、初心者にもぴったりのボットです。

必須の入力項目が少なくて始めやすいうえに、損切り・利食いなどの任意設定も楽々。カスタマイズ性の高さも魅力です。気になった方はぜひお試しください。

Bybitで取引ボットを始める