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Bybitで使える仮想通貨(暗号資産)の自動売買は?|種類やメリット・デメリットを紹介

初心者向け
投資
2024年7月19日

「仮想通貨(暗号資産)を売買したいけど、忙しくて時間がない」。

そのような方も多いのではないでしょうか?そういった方におすすめなのが「自動売買」です。よく知らない方には敷居が高く感じられるかもしれませんが、自動売買にはさまざまな種類があり、プログラミングなどの専門知識がなくても始められる方法もあります。

Bybit(バイビット)でも、簡単なものから難しいものまで4種類の方法で自動売買をすることができます。手軽に自動売買を始めてみたい方は、Bybitの取引プラットフォーム上で利用できる「取引ボット」や「コピートレード」がおすすめです。

本記事では、仮想通貨の自動売買の種類やメリット・デメリットを解説しながら、Bybitで利用できる4種類の自動売買を紹介します。ぜひ、自分に合った自動売買を探してみてください!

Bybitで取引ボットを始める

1. 仮想通貨の自動売買とは?

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仮想通貨(暗号資産)の自動売買では、プログラムを稼働させて自動的に取引を行います。プログラムが値動きを監視して、エントリーから決済まで行うので、なかなか時間を取れないサラリーマンでも安心して利用できます。

多くの場合、仮想通貨の自動売買プログラムは「ボット」と呼ばれています。プログラムに取引を任せるわけなので、どのプログラムを稼働させるかの選択がとても大切です。自動売買プログラムの入手方法や種類について理解を深めましょう。

自動売買プログラムの入手方法

まずは、自動売買プログラムの入手方法をご説明します。自動売買用のプログラムは、販売用を購入したり、自分でプログラミングしたりして用意します。

最近は、プラットフォーム上で利用できる自動売買プログラムを提供する仮想通貨取引所も増えています。Bybit(バイビット)も、プラットフォーム上で設定するだけで簡単に利用できる自動売買プログラムを用意しています。

数年前まで、仮想通貨用の自動売買プログラムはあまり販売されておらず、自作が主流でした。そのため、「仮想通貨の自動売買は難しい」というイメージが残っているようです。しかし、今は違います。簡単に自動売買を行う方法が充実していて、プログラミングの知識がなくても大丈夫。まずは、Bybitが提供する無料の自動売買プログラムを試してみてはいかがでしょうか。

自動売買プログラムの種類

次に、自動売買プログラムの種類をご説明します。自動売買には大きく分けて4種類あり、Bybitは全種類をご用意しています。

種類

特徴

Bybitのサービス

リピート系

特定の取引ルールやパターンを繰り返し実行する

取引ボット

コピートレード

優秀なトレーダーの取引を自分の口座にコピーする

コピートレード

テクニカル系

テクニカル分析を用いてエントリー・決済のタイミングを決める

MT5

アービトラージ

同一または類似の資産を対象に、価格差を利用して利益を得る

API

「リピート系」とは、特定の取引ルールやパターンを繰り返し実行する種類の自動売買プログラムです。Bybitでは、取引ボットでリピート系の自動売買を利用できます。

また、優秀なトレーダーや自動売買プログラムが行った取引を自分のアカウントにコピーするコピートレードも自動売買に分類されます。Bybitでも、ほかのBybitユーザーの取引をコピーできるコピートレードを利用できます。

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テクニカル分析を用いてエントリー・決済のタイミングを決める自動売買プログラムもあります。主に、FXで利用されている取引ツール「MT4」や「MT5」でよく使われています。Bybitでは、MT5で一部のUSDT無期限契約の銘柄を取引できます。

最後に、仮想通貨でよく使われる自動売買プログラムとして「アービトラージ」があります。アービトラージとは、同一または類似の資産の価格差を利用して利益を得る取引手法であり、取引所間の価格差を利用するアービトラージがよく知られています。同一銘柄を価格の低い取引所で買い、価格の高い取引所で売れば、差額分が利益になります。

アービトラージは複数の取引所での取引が前提になっているため、Bybitではアービトラージの機能そのものは提供されていません。ただし、外部のシステムを利用してアービトラージを自動化できるように、システム経由で取引を行うためのAPIキーを提供しています。

Bybitでコピートレードを始める

2. 仮想通貨の自動売買のメリット

先ほどご説明のとおり、仮想通貨の自動売買プログラムにはさまざまな種類があります。自動売買に興味がある方は、自動売買のメリット・デメリットもおさえておきましょう。まずはメリット4点をご紹介します。

メリット①:24時間取引できる

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仮想通貨の自動売買のメリットは、24時間チャンスを逃さず取引できる点です。仕事や睡眠の時間も必要ですし、一般のトレーダーはずっとチャートを見ているわけにもいきません。一方、自動売買なら、プログラムが常時値動きをチェックするので、取引のチャンスが増えます。

仮想通貨の取引は、日本時間の夜にあたる米国の取引時間に活発になる傾向が見られます。そのため、以前は日本人が取引しづらい状況でしたが、自動売買なら24時間体制で取引を継続できます。

メリット②:感情に左右されず取引できる

感情に流されずに取引できるのも自動売買のメリットです。「もう少しでレートが戻るはず」と考えていつまでも損切りできなかったり、焦って早めにエントリーしてしまったりした経験はありませんか?チャートをずっと見ていると、望ましくない水準でも売買を始めたくなります。自動売買では、エントリーポイントだけでなく決済ポイントも自動化できるので、感情に左右されることなく取引できます。

メリット③:複数の銘柄で利益を狙える

自動売買を活用すれば、複数の銘柄で利益を狙えます。銘柄数が多ければ取引のチャンスが増えますし、投資先を分散することでリスクも軽減できます。たとえば、ある銘柄で暴落が起きても、複数の銘柄に資金を分散させていれば、資金全体への影響を抑えられます。人間が複数銘柄のチャートを監視することは負担が相当大きいため、複数銘柄で利益を狙えるのは自動売買のメリットでしょう。

メリット④:バックテストができる

一部の自動売買プログラムでは、バックテストで事前にパフォーマンスを確認できます。バックテストとは、過去の価格データを利用して、自動売買プログラムの成績をシュミレーションするものです。過去のデータに照らしてパフォーマンスの良い自動売買プログラムを利用すれば、利益の確度も高まります。

Bybitで利用できる自動売買の中では、MT5の自動売買プログラム「EA(エキスパートアドバイザー)」でバックテストが可能です。また、取引ボットを使えば、戦略自動生成サービス「Aurora AI」で、バックテストの結果が良好な戦略を選択できます。

Bybitで取引ボットを始める

3. 仮想通貨の自動売買のデメリット

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便利な仮想通貨の自動売買ですが、いくつかデメリットもあります。実際に利用を開始する前にデメリットも確認しておきましょう。

デメリット①:ニュースの影響を考慮できない

自動売買は、基本的にレートやテクニカル指標などの定量的な情報を考慮して取引を行います。そのため、ニュースやファンダメンタルズの影響を考慮できないデメリットがあります。半減期ETF承認といった、将来の特定日に予定されているイベントに向けて「ガチホ」するような取引スタイルは、自動売買では基本的にできません。

最近は「AI」をアピールする自動売買プログラムも一部販売されていますが、その大多数はプログラムの作成過程などでAIを利用しているにすぎません。AIがニュース動向などを加味して的確に定性・定量分析を行うのは、まだまだ先のようです。ニュースをはじめ、世の中のさまざまな情勢を加味して取引したい方は、人間のトレーダーが取引するコピートレードが良いでしょう。

デメリット②:ツールの利用に費用を伴う場合がある

ツールの購入代金など、利用にコストがかかる点はデメリットです。自分でプログラミングしたものでなければ、基本的に利用コストはかかってしまいます。

利用コストがかからないもので自動売買を始めたい方は、Bybitの取引ボットがおすすめです。Bybitの取引ボットは、自分で設定を行うリピート系のツールなので、無料で利用できます。自分で設定するだけでなく、AIが提案するおすすめ設定も利用できます。

デメリット③:設定が複雑

利用開始までの設定が複雑で、手間のかかる自動売買が多く見られます。細かい条件を設定すればするほど、相応の手間がかかります。

比較的簡単に自動売買を始められるのは、コピートレードです。Bybitのコピートレードには、マスタートレーダー(トレードをコピーさせてくれるトレーダー)の口座残高と自分の口座残高を比較して自動でポジション量を調整する機能が付いており、優秀なトレーダーの取引を簡単にコピーできます。

デメリット④:詐欺的ツールも販売されている

仮想通貨の自動売買で注意が必要なのは、詐欺的なツールも販売されていることです。「億り人」が有名になり、「仮想通貨には儲けるチャンスがある」というイメージを利用して、高額なツールを売りつけられるケースもあります。「怪しい」と感じたときは、販売元の評判などをよく確認しましょう。

仮想通貨の自動売買に関連する詐欺としてよくある手口は、「高額の利回りを提示してグルになっている業者に入金させて、しばらく運用してから資金を引き出せないようにする」、「ありふれたツールを高額で販売する」といったものです。

4. Bybitで仮想通貨の自動売買をする4つの方法

Bybit(バイビット)では、4つの方法で仮想通貨を自動売買できます。それぞれのコストや利用しやすさについて紹介しますので、自分に合った方法をぜひお試しください。

方法①:取引ボット

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Bybitの「取引ボット」は、自分で設定した条件に沿って自動売買を行うプログラムです。Bybitプラットフォーム上で操作を完結できて無料なので、初心者でも簡単に始められます。AIがおすすめする条件を選択するだけでも利用できるので、おまかせで利用したい方にも向いています。

デリバティブ取引ボット・先物マーチンゲール取引ボット・先物コンボ取引ボット現物取引ボット積立ボットの5種類があり、特定の取引ルールやパターンを繰り返し実行するリピート系の自動売買が中心です。取引ボットがどのようにポジションを建てるかについては「Bybit取引ボットとは?」の記事で詳しく紹介しています。

Bybitで取引ボットを始める

方法②:コピートレード

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コピートレードは、Bybitで実際にトレードをしているユーザーのトレードをコピーできるサービスです。Bybitのプラットフォーム上で操作を完結できて、利用料も無料です。ただし、コピートレードで利益が出た場合は、その利益の一部をマスタートレーダー(トレードをコピーさせてくれるトレーダー)に報酬として支払う必要があります。

マスタートレーダーの口座残高と自分の口座残高を比較して自動でポジション量を調整する機能を使えば、複雑な設定なしで取引をコピーできます。また、オプションとして損切り比率や利食い比率などを設定でき、カスタマイズも可能です。コピートレードの詳しい使い方については、「Bybitスマートコピーモード:コピートレードで利益を出す方法」の記事を参考にしてください。

Bybitはコピートレードのサービスに力を入れており、マスタートレーダーになるためのパフォーマンス審査を厳格化した「コピートレードPro」も開始されました。コピートレードProについて詳しく知りたい方は、「【BybitコピートレードPro】進化したコピートレードを体験しよう」をご覧ください。

Bybitでコピートレードを始める

方法③:MT5のEA(エキスパートアドバイザー)

「EA(エキスパートアドバイザー)」とは、主にFXで利用される取引ツール「MT4」や「MT5」で利用できる自動売買プログラムです。BybitではMT5でUSDT無期限契約の一部銘柄を取引できるので、MT5のEAも利用できます。

MT5で自動売買を行う場合、PCにMT5をダウンロードし、EAのファイルをインストールする作業が必要になるので、利用開始までのハードルはやや高くなります。プログラミング知識のない方は販売されているEAを購入することになりますが、仮想通貨取引に対応したMT5のEAはまだ少なく、選択肢が限られるのもデメリットです。

EAは、以前はFX取引を行っていてMT5になじみのある方に向いている方法です。また、MT5のEAはテクニカル分析に基づいて取引するタイプが主流ですので、このタイプのEAを使ってみたい方にもおすすめです。

方法④:APIを利用したボット

Bybitでは、取引に利用できるAPIキーを提供しており、これを使ってさまざまな自動売買プログラムを稼働させることができます。APIキーとは、外部のシステムを経由してBybitの機能を利用するための仕組みであり、主に自動売買に使われています。ちなみに、APIを使えば、確定申告もスムーズに進みます。

Bybitで取引するには、通常はブラウザやアプリで取引ボタンを手動でクリックする必要がありますが、APIキーを外部のシステムに組み込めば、外部システムから操作を指示して自動売買を行えます。

APIキーは自動売買システムを自作する際にも利用できますし、APIキーを入力することで複数の仮想通貨取引所で自動売買ができるサービスを提供している会社もあります。BybitでAPIキーを利用する方法については、「Bybit APIキーの作成・設定方法」の記事を参考にしてください。

Bybitで口座を開設する

5. Bybitで取引ボットを始めよう!

Bybit(バイビット)ではさまざまな自動売買(ボットなど)を利用できますが、その中から初心者でも簡単に設定できる「取引ボット」の設定方法をご紹介します。

取引ボットには、デリバティブ取引ボット・先物マーチンゲール取引ボット・先物コンボ取引ボット現物取引ボット積立ボットの5種類がありますが、今回はデリバティブ取引ボットの設定を行います。

デリバティブ取引ボットはUSDT無期限契約の取引を行うボットなので、レバレッジをかけて大きな利益を狙えます。ただし、複数のポジション保有を前提とした戦略なので、レバレッジのかけすぎにはご注意ください。

ステップ1:アカウントを作成する

アカウント作成は2~3分で完了します。こちらから登録しましょう。

ステップ2:取引ボットのページに移動する

ログイン後、画面左上の「ツール」「取引ボット」の順にクリックします。

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ステップ3:取引ボットの種類を選択する

「ボットの作成」欄に取引ボットの種類が表示されるので、利用したい取引ボットを選択します。

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ステップ4:設定を選択または入力する

AIが作成した設定を利用したい場合は、左側の「Aurora AIのおすすめ」欄に表示される設定をクリックすると、右側の「自動設定」タブに設定が自動入力されます。

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自分で設定したい場合は、左側で「手動設定」タブをクリックして設定を入力してください。

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「デリバティブ取引ボット」は、必須の入力項目が5点あります。①指定した方向に(「おまかせ」「ロング」「ショート」)、②指定した価格範囲内で、③指定した最大ポジジョン数(グリッド数量)に達するまで、一定の値幅ごとにポジションを追加し、決済条件を満たせば順次決済していく仕組みです。上記①~③の情報と、④レバレッジ、⑤投資総額が必須の入力項目になります。

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設定が完了したら、「ボットを作成」をクリックしてください。

ステップ5:設定を確認する

ここまでの手順ではまだボットは稼働していません。ボットの条件が表示されますので、「確認」をクリックしてください。

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ボットの稼働に成功すると、「マイボット」のページに遷移し、稼働中のボットとして表示されます。

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6. おわりに

この記事では、仮想通貨の自動売買(ボットなど)の種類やメリット・デメリットについてご紹介しました。仮想通貨の自動売買と言ってもさまざまな種類があることがお分かりいただけたのではないでしょうか。

自動売買を活用すれば、四六時中チャートに張り付かなくても、自分の意図した価格でエントリー・決済してくれます。自動売買の代表例はBybit取引ボットやコピートレードですが、その中にも実にたくさんの取引スタイルが存在しています。少額から試してみて、自分に合った取引スタイルを確立していきましょう。

Bybit(バイビット)では、無料で利用できる自動売買ツールもご用意しています。気になった方はぜひお試しください。

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