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初心者ガイド:仮想通貨デビューも安心!知っておきたい投資のコツ

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Dec 2, 2021

最近では、仮想通貨(暗号資産)初心者向けの「投資のイロハ」を、インターネットで簡単に学ぶことができます。しかし、2009年にビットコインが登場した当時を遡ると、金融の世界において、それは単なる「一発屋」の登場としか捉えられていませんでした。中には、その未知なる可能性に注目していた少数の人々もいましたが、彼らもまた「新しい物好き」で「ミーハー」なグループという見方をされており、実際に業界全体で仮想通貨への関心が高まったのは何年も後のことでした。

仮想通貨投資が人気を集めているのは、主に分散型金融(DeFi-Decentralized Finance:ブロックチェーンの分散型コンセプトを金融の世界に応用したもの)が世界の億万長者や技術者から厚い支持を得ているからです。現在、投資家はBybitのような取引所を利用して、仮想通貨を購入・取引することができます。

新たに仮想通貨の世界に飛び込み、取引や投資を計画している場合、最も重要なのはその性質をよく理解することです。仮想通貨は価格変動が激しいため、一言で表せば「ハイリスク・ハイリターン」。大きな損失を被らないためにも、仮想通貨投資の基礎からしっかりと学びましょう。

このガイドでは、初心者向け『投資のヒント』をご紹介します。

【準備編】初心者でも安心の仮想通貨デビュー

安心安全な仮想通貨デビューのために、まずはしっかりと投資環境を整えることが大切です。下記の5ステップで、準備を進めましょう。

  1. 仮想通貨取引所やブローカーを選択する
  2. アカウントを作成する
  3. 投資用の法定通貨を入金する
  4. 仮想通貨を購入する
  5. ウォレットなどの保管場所を準備する

初めて仮想通貨に触れる場合、「仮想通貨ってどこで入手できるの?」「どこでどのように始めたらいいの?」という疑問を抱いている方も少なくないはずです。この『準備編』を活用して、一緒にスタート地点から手順をおさらいしていきましょう。

1. 仮想通貨取引所やブローカーを選択する

何よりもまず、仮想通貨が手元になければ、投資や取引を始めることはできません。仮想通貨取引所やブローカーをまずは選択し、仮想通貨を購入しましょう。どちらを利用しても、仮想通貨を購入することは可能ですが、この2つには明確な違いがあります。

仮想通貨取引所

仮想通貨取引所は、買い手と売り手を繋ぎ、仮想通貨を取引する環境を提供しています。一般的に、これらのプラットフォームは取引等にかかる手数料が安いという特徴があります。しかし、取引の種類やインターフェイスが複数あったり、複雑だったりして、特に初心者の方は「手が出しづらい」という印象を抱くかもしれません。

世界的に人気のある仮想通貨取引所として、Bybit、Binance、FTXなどが挙げられます。

仮想通貨取引所を選ぶ際には、Bybitのように米ドルなどの法定通貨で仮想通貨を購入できるところを選ぶようにしましょう。一部の取引所では、仮想通貨のみを取り扱っており、こういった取引所では「仮想通貨で支払い、仮想通貨で購入する」というシステムになっているため、初心者向きではありません。

これから仮想通貨を始めたい!とお考えの場合、まだ手元に全く仮想通貨がないという方々といらっしゃるはずです。仮想通貨デビューをする際には、法定通貨の取り扱いがあり、仮想通貨を購入できる取引所を選びましょう。

仮想通貨ブローカー

豊富な取引タイプや対応通貨、その他仮想通貨に関連する周辺機能を兼ね備えている取引所に比べ、仮想通貨ブローカーは、より「取引」や「投資」という機能に絞ってサービスを展開しています。そのため、インターフェースははるかにシンプルで、その機能もわかりやすいという点が特徴です。手数料は高い傾向にあります。

人気のある仮想通貨ブローカーとして、SoFiやRobinhoodが挙げられます。

この記事でも後述しますが、仮想通貨で投資を行う際は、それを保管する「ウォレット」の存在がとても重要です。熟練トレーダーの中には、セキュリティの堅いハードウェアウォレットを好む方が多いのもその重要性を裏付けています。仮想通貨ブローカーを利用する際の注意点は、すべてのブローカーがこうした十分なウォレット機能を持っているわけではなく、プラットフォームから保有資産を移動するというアクションに対応していないということです。

例えば、SoFiもRobinhoodも、保有資産をウォレットに移したり、口座からどこかに移したりすることはできません。将来的に保有している仮想通貨を安全なウォレットで保管したいとお考えの方は、きちんと検討してからブローカーを選びましょう。

※Robinhoodは、2022年に仮想通貨取引、送受信、ハードウェア・ウォレットへの転送が可能な仮想通貨ウォレットを展開予定と発表しています。

2. アカウントを作成する

取引所やブローカーを選択したら、次に取引プラットフォームに登録しましょう。プラットフォームでは、さまざまな方法で本人確認(KYC)を行う必要があります。これは、不正行為を防止し、安心安全に仮想通貨取引を行うために不可欠です。

本人確認のため、パスポートや運転免許証等のスキャン画像の提出を求められる場合があります。提出書類の顔写真と実際の顔を照合するために、自撮り写真をアップロードすることもあります。

3. 法定通貨を入金する

ここまで来たら、実際に仮想通貨を購入してみましょう。銀行振込やクレジットカード/デビットカードを使って簡単に入金できます。

入金完了後は、プラットフォーム上で開設した自身の口座に反映されます。口座内の資産を使って、仮想通貨の購入に進むことが可能です。

※お使いのプラットフォームによっては、この処理に数日ほどかかる場合もあります。

【お役立ちヒント】

一部の仮想通貨取引所のプラットフォームでは、クレジットカードでの入金が可能ですが、Bybitではあまりおすすめしていません。カード会社はこの購入をキャッシングとして処理します。通常、キャッシングには高い金利とキャッシング手数料がかかり、取引額の一部を「キャッシング手数料」としてカード会社に支払わなければならない場合があります。日本円で仮想通貨を購入する際は、着金も速く手数料も比較的安価な銀行振込を推奨しています。

4. 仮想通貨を購入する

口座への入金が完了したら、数百種類の仮想通貨の中からお好みの銘柄を選日ましょう。オーソドックスかつ人気が安定しているのは、やはり『イーサリアム』や『ビットコイン』などです。

仮想通貨はそれぞれの「ティッカー」シンボルで識別することができます。これは仮想通貨のニックネームのようなものとお考えください。例えば、「BTC」はビットコインのティッカーシンボルです。ここでは、人気のある仮想通貨の名称とティッカーシンボルをまとめました。

  • ビットコイン - Bitcoin (BTC)
  • テザー - Tether (USDT)
  • イーサリアム - Ethereum (ETH)
  • バイナンスコイン - Binance Coin (BNB)
  • カルダノ - Cardano (ADA)

仮想通貨によっては、現在の価格が高く、まとまった数量のコインを購入することができない場合もあります。ですが多くの取引所では、端数で資産を購入することができ流のでご安心ください。

例えば、ビットコインの価格は最近4万ドルから5万ドルの範囲で推移しています。つまり1 BTCを購入しようとすると、一気に4万ドルも支払わなければならないということです。これは現実的ではないですよね?この場合、1 BTCの100分の1=0.001 BTCのように、ビットコインの端数を購入することができます。

5. 保管場所を準備する

仮想通貨取引所は、銀行のように保険に加入しているわけではありません。インターネットを介したオンライン取引だからこそ、仮想通貨取引所にはハッキングの危険性を孕んでいます。だからこそ、「自分の資産は自分で守る」体制を整えておく必要があります。

前述のように、ブローカーから仮想通貨を購入する場合は、ウォレット機能が充実していないものも多いため、プラットフォーム上の口座に保管しておくこととなるでしょう。しかし、取引所から仮想通貨を購入した場合、ホットウォレットやコールドウォレットに資金を移すことができます。

ホットウォレット

ホットウォレットは、インターネットに接続されたコンピューター、タブレット、スマートフォンなどのデバイスで動作します。つまり、資金はオンライン上で保管されることとなります。インターネット環境があればどこでもアクセスできるため、この方法は便利ですが、同時に、ハッキングや盗難の危険性もあります。

コールドウォレット

コールドウォレットは、インターネットに接続されていないオフラインのウォレットです。これを使用する場合、まさにお財布を持ち歩くように、ハードドライブやUSBを「持ち歩く」ことになります。

ただし、コールドウォレットを使用する際には注意が必要です。ウォレットの秘密鍵を紛失した場合、自分の仮想通貨に二度とアクセスできなくなる可能性があるからです。同様に、機器がなくなったり故障したりすると、しさんを失ってしまいます。

初心者におすすめの仮想通貨は?

「仮想通貨は色々種類があるけれど、どの銘柄に投資したらいいのか分からない」という方も多いのではないでしょうか?おすすめは、イーサリアムやビットコインなどの人気通貨にまずは投資することです。これらの通貨はボラティリティーが低いだけでなく、投資に対するリターンも高いです。

一方、DogecoinBaby Doge Coinのようなミームコインは、広告やインフルエンサーなどの影響によってその価値が左右される傾向があり、ボラティリティーも激しいです。結果的に一時的な「バズり」にとどまり、長期的に見れば価値が下がっていく可能性も大いにあります。

デビュー戦だからこそ、変動の少ない仮想通貨を選び、手堅くリターンを狙っていくのが良いでしょう。

【実践編】仮想通貨取引で注意すべき13のポイント

仮想通貨への投資は「ハイリスク・ハイリターン」。一度の下落で大きな損失を被る可能性もあり、注意が必要です。初心者の方でもすぐに実践できる13のポイントをご紹介します。

1. ホワイトペーパーを読む

投資を始める際には、しっかりと事前調査を行うことが重要です。あらゆる仮想通貨プロジェクトには、それが開発されるに至った経緯やその利点、どんな技術を採用しているかなど、その仮想通貨に関する情報がまとめられた「ホワイトペーパー」と呼ばれるレポートが存在します。仮想通貨の背後にある理念とその仕組みを理解するために、最適なリソースだと言えます。

ホワイトペーパーを読むことには、2つのメリットがあります。1つは、特定の仮想通貨の複雑な仕組みを知ることができること。そして2つ目は、ホワイトペーパーからプロジェクトの価値を推察できることです。ホワイトペーパーの書き方が不十分、または説得力がないなど、そのプロジェクトの費用対効果を考える判断材料として利用することができます。

例えば、Baby Doge Coinのホワイトペーパーやロードマップには、仮想通貨に関連しない記載もみられます。Baby Doge Coinについては、慈善活動への貢献度をアピールする投資家もいますが、こうした誇大広告とも見て取れる内容がある場合、投資を行う前に長期的な計画としての妥当性を考える必要があります。

2. トレードプランに従う

仮想通貨投資では、自身のトレードプランをしっかり立てておくのも大切です。行き当たりばったりでは仮想通貨投資の成功はつかめません。トレードプランを立てれば、格段に戦略的な資産運用を行うことができるようになります。トレードプランとは、仮想通貨の売買方法やルールを規定した設計図を指します。下記の要素を考慮しながら、自分に合ったトレードプランを作成しましょう。

  • ファンダメンタル分析とテクニカル分析
  • マーケットリサーチ
  • リスク管理

トレードプランを作るということは、トレーダーとして「自分のルール」を持つということに他なりません。遵守すべき判断材料を予め決めておけば、パラメータやガイドラインに合った取引だけをターゲットにすることができ、本来の取引の目的や目標に集中できます。トレードプランを作成する上で最も重要なのは、それを守ることです。トレードプランに基づいて取引を行う中で、機能した点と機能しなかった点をメモしながら、より良い取引方法を見つけた場合にのみ、変更を加えていきます。

仮想通貨のトレードプランを考える際には、市場動向のチェックも欠かせません。戦いのフィールドを熟知していれば、戦略も立てやすくなりますし、潜在的な成果をイメージしやすくなるでしょう。

さらに重要なポイントは、トレードプランによってリスクを管理し、ポートフォリオの損失を抑えることができるという点です。一定のリスクリワード比率を守ることで、不要な損失を防ぐことができます。

感情に流されてはいけません。情報が多ければ多いほど、躊躇や疑念が生まれやすく、冷静に考えたり、主観的に状況を判断したりすることができなくなります。初心者の方は、「FOMO(機会損失の恐れ)」から、リスクの高い仮想通貨に投資してしまう傾向があります。しかし、売り時がわからないため、結局は損をしてしまうのです。

簡単に大金を稼げるのであれば、もっと多くの人がそうしているはず。それをきちんと理解して、慌てず、感情的にならず、情報に惑わされず、仮想通貨のトレードプランに基づいて取引を行いましょう。

3. 損切価格(逆指値)を設定する

仮想通貨を取引していれば、ときに損失は発生するもの。ただし、『ストップロス』機能を使い損失額の上限を設定して、できる限り抑えることは可能です。

ストップロス注文(逆指値注文)とは、想定外の損失を防ぐために、特定の価格に達すると自分のポジションを自動的に閉じてくれます。そうすることで、被る損失を最小限に抑えることができるのです。例えば、トークンを50ドルで購入した場合、予め「45ドルになったら売る」というストップロス注文を設定します。この場合、10%までの損失は許容範囲として覚悟するものの、それを上回った瞬間に自動的に該当のポジションを閉じることになります。特に初心者の方は、ストップロス注文を上手に使って、損切りするタイミングを見極めることが大切です。

4. 市場のタイミングを逃さない

どんなに優れたトレーダーでも、損失を1円も出さずに取引するのは不可能です。仮想通貨投資の世界に足を踏み入れる際には、こうした浮き沈みを覚悟しなければなりません。

初心者にとって、市場のタイミングを計るのは非常に難しいでしょう。膨大な時間もかかりますし、ストレスも溜まるのでまずは避けた方がいいと言えます。むしろ、今の市場に投資して、変動が激しくなったら撤退するという手法で取引経験を重ねていくことをおすすめします。

専業トレーダーや機関投資家、その他の金融の専門家たち、市場のタイミングを予想したり、見極めたりすることができるかもしれませんが、一般的な個人兼業トレーダーの方々は、きっと仮想通貨や投資以外にも毎日やることがたくさんあるはずです。実際に市場のタイミングを完全に把握するためには、常に長いレポートや財務諸表を読ま込まなければならず、そんなことを続けていれば退屈になってしまいます。

さらに、絶えずマーケットを注視するという状況は、常に感情のジェットコースターに乗っているようなものです。感情に振り回されて、結果的に自分のトレードプランから外れてしまう可能性も高くなります。

5. 失っても問題のない範囲で投資する

投資初心者の最も重要な心得として、「失ってもよい分だけを投資する」というものがあります。感情に流されてはいけません。センセーショナルな見出しや億万長者のツイートなど、雑念に流されて投資判断をすると、結局は損をしかねません。

初心者の仮想通貨投資家は、他の人がやっているからという理由で、特定の仮想通貨に投資する傾向があります。確かにそのアイデアは魅力的かもしれませんが、長い目で見たときにどうなのか?今、注目されているだけの通貨なのか?それとも将来性のある通貨なのか?冷静かつ客観的に見極める必要があります。

周りの人が特定のミームコインに投資しているように見えるからといって、安易にその流れに乗るのは少々危険です。まずは自分でリサーチを行い、トレードプランと照らし合わせながら、投資する価値があるのか検討しましょう。また、購入する際にはまずは少額からはじめて、テストを行ってみてください。

6. 仮想通貨詐欺に注意する

仮想通貨を始めたばかりの方は、詐欺に対する知識と対処法を身につけることも重要です。。

米連邦取引委員会は先日、2020年10月から2021年3月の間に、7,000人以上の仮想通貨投資家が詐欺被害に遭い、計8,000万ドル以上を失ったと発表しました。現在は仮想通貨投資やブロックチェーン技術への関心が日に日に高まっており、事前調査をせずに市場に参入する人も増えています。

こういったトレーダーは、悪意を持った詐欺師に狙われやすいのです。時に彼らは政府機関や著名人を装って投資家を騙します。もし本物のイーロン・マスクだったら、「仮想通貨を送ってくれたら、お金を支払うよ」なんて絶対に言いませんよね。

一方、お金や仮想通貨と引き換えに「投資のコツ」を教えると謳う手法もあります。経験則から言うと、「必ず稼げます!」「〜億円稼げるようになります」などと大袈裟な売り込みは信用してはいけません。

7. リサーチとデューデリジェンスを欠かさない

株式と同じように、仮想通貨に投資する際にはファンダメンタル分析が重要です。株の場合は、インフレヘッジなどを考慮しなければなりませんが、仮想通貨の場合は、過去数週間〜数カ月の通貨のパフォーマンスを考慮する必要があります。

数多くの「自称仮想通貨投資の専門家」をいたるところで見つけることができると思いますが、彼らは口を揃えて「一攫千金」のチュートリアルを買えと言うでしょう。うまい話には裏があります。信用できる情報源なのかしっかりと確かめるところから初めてください。

資格を持ったファイナンシャル・アドバイザーの話を聞き、インターネットで見聞きした情報は必ず再確認する癖をつけましょう。さらに重要なことは、仮想通貨に投資する前に『デューデリジェンス』を行うことです。

簡単に言えば、デューデリジェンスとは、投資を行うにあたって、投資対象の価値やリスクなどを調査することを指します。

きちんと調べてから購入することで、自分の購入判断にも確信が持てるため、雑念やニュースに振り回されることも減ります。例えば、仮想通貨の開発者は、新しい仮想通貨を発表する際に、積極的なキャンペーンを行い、有名人の推薦を得て、誇大広告を打つことがあります。

その結果、多くの投資家が何の調査もせずに盲目的に飛びつくことになり、ひとたび話題性がなくなると、そこには何も残らないのです。数ある初心者の心得の中で、最も基本的なルールの一つは、衝動的になったり、FOMO(機会損失への恐れ)で行動したりしないことです。むしろ、ゆっくりと時間をかけてください。リサーチを行い、ホワイトペーパーを読み、専門家の分析を経て、それから特定の仮想通貨に投資するかどうかを判断しましょう。

8. 秘密鍵を守る

仮想通貨ウォレットの鍵は、車や家の鍵のようにコピーできるものではありません。鍵を失えば、ウォレットとその中の資産にアクセスできなくなります。

場合によっては資産が戻ってくることもありますが、そのプロセスは長く面倒なものです。その代わり、自分のためにも、秘密鍵の管理は徹底しましょう。

鍵を他人の目から守ることも同様に重要です。ウォレットを開きっぱなしにしたり、鍵を他人の目に触れやすい場所に置いたりするのは危険です。それを守るためには、暗記するのが一番です。

9. 感情的な売買を避ける

仮想通貨初心者向けのガイドには、仮想通貨市場に参入する際には感情を捨てろと書かれています。初心者は、勝ったり負けたりすると、建設的感情と負の感情の両方に見舞われるものです。

しかし、感情に左右されて衝動的に次の行動を決めたり、冷静さを欠けたりしてはいけません。感情をコントロールする一番手っ取り早い方法は、市場のチャートを見るのをやめることです。

画面に釘付けになって、仮想通貨市場の浮き沈みを見ていると、ストレスが溜まって、賢明でない判断をしてしまうので、時にはキッパリとチャートを閉じるということも大切です。

10. 証拠金(レバレッジ)取引を避ける

証拠金(レバレッジ)取引とは、取引所や証券会社から資金を借りて、手元にある資産以上の投資を行い、より高いリターンを得ようとするものです。しかし、これは利益も倍になりますが、損失も同じく倍になるということ。通常の取引よりもさらにハイリスク・ハイリターンの取引タイプのため、初心者のうちは避けた方がいいでしょう。忘れてはならないのは、「失ってもいいと思える分だけ投資する」ということです。

11. ミームトークンはリスキー

ミームトークンやコインは、気軽なジョークとして考えられていることを除けば、他の仮想通貨と同じです。これらのトークンは、特にビジネスプランを考えずに作られているため、リスクの高い投資となります。

これらのコインの基本的な原理は、投資というとりは「投機」です。鉄は熱いうちに打てと言いますが、まさにそれがミームトークンの性質だと言えます。利益を得るためには、市場の動きをよく観察して、わずかな時間で売買の意思決定をする必要があります。

人気のミームコインDogecoinの生みの親であるビリー・マーカス氏はRedditへの投稿で、自身がすでにプロジェクトを降りたこと、そしてそれはコミュニティの性質が変わっていったからだと述べています。「価格の急騰と暴落、人々の強欲さ、詐欺、悪徳業者、他人への要求、調査もせずに宣伝すること、他人を利用すること、これらには全く価値がありません」と語りました。

実際、彼がコミュニティを去ったのは、こうした行為がミームコイン取引ではあまりにも一般的だからです。さらに、「仮想通貨や市場の仕組みについて、常にインプットを怠らず、許容できる範囲以上のリスクを背負わず、また冷静な判断と警戒心を持ち続けてください」と加えています。

ビットコインには情報がまとめられたホワイトペーパーが存在するため、購入する前にしっかりとリサーチし、納得した上でトレードプランを立てることができます。一方でミームコインの価値は、良くも悪くも市場でどれだけ宣伝されているかによって上下します。

真の価値を見極める確実な方法がないため、ミームコインへの投資には常にリスクがつきまといます。もしかしたら昼寝をしている間に、ミームコインの価値がゼロになってしまう、なんてこともあり得るのです。それほど、このコインのボラティリティーが高いということを理解しましょう。

12. 一つの仮想通貨を選ぶ

「投資先は分散した方がいいんでしょう?」とお思いの方もいるかもしれませんが、仮想通貨では、最初の投資先は1つか2つにとどめておくのが一番の鉄則です。リサーチをしてトレードプランを立て、ビットコインや任意のアルトコインを購入します。

初心者の場合、仮想通貨業界の専門用語やスラングを学ぶだけでも一杯一杯です。その上、一度に5枚のコインに投資するのは非常に骨が折れます。

ポートフォリオを分散させるのはもちろん良いことですが、最初はファンダメンタル分析を徹底的に勉強する意味も込めて、1つの仮想通貨に絞って投資することをおすすめします。自分の理解度やキャパシティを考えながら、徐々に投資先を増やしていきましょう。

13. 信頼できるリソースを読む

最近では、インターネット上に仮想通貨にまつわる情報が溢れています。LINEグループからYouTube動画まで、そのリソースは膨大です。ここで大切なのは、信頼に値するリソースを取捨選択することです。

まずは信頼できる仮想通貨メディアのファンダメンタル分析を参考にしましょう。例えばCointelegraphは、仮想通貨ニュースを入手するには最適です。その他にもCoinDeskでは、さまざまな仮想通貨の現在のレートや市場の動向について知ることができます。

ビットコイン投資に興味がある方は、開発者が発行している専用の雑誌もありますので、目を通しておくと良いでしょう。

おわりに

このガイドでは、初心者向け仮想通貨投資の基本をご説明しました。よくリサーチし、トレードプランを守り、自分の感情や “自称” 仮想通貨専門家に耳を貸さず、信頼できるリソースから情報を得ることが大切です。

これから始まる皆さんの仮想通貨ライフに幸多からんことを!

免責事項:本記事は、参考情報としてのみご利用いただけます。Bybitを通じて提供されるこのような情報は、いかなる投資や取引戦略が特定の人物に適しているというアドバイスや推奨にはなりません。これらの予測は、業界の動向、お客様のおかれている状況などさまざまな要因に基づくものであり、リスクや変数、不確実性を含んでいます。本資料に含まれる特定の予測、予想、または予測的な記述の正確性については、いかなる保証も提示されず、また暗示もされません。本記事の利用者は、Bybitが利用者の投資判断に対して一切の責任を負わないことに同意するものとします。取引の前に専門家のアドバイスを受けることをおすすめいたします。