仮想通貨XRPとは?|特徴・今後の価格予想・Bybitでの買い方
仮想通貨(暗号資産)XRPは、2024年後半から価格が急騰し、本記事執筆時点では時価総額も第
4位へ急上昇しています。上位にランクインする通貨には必ず独自の魅力があります。
本記事ではXRPの特徴や価格動向、将来性・リスクだけでなく、Bybit(バイビット)でXRPをカンタンに購入する方法もご案内します。
なお、ネット上では「XRP(リップル)」との記載も散見されますが、正式名称は「XRP(エックスアールピー)」です。公式ウェブサイトにも「XRPはエックスアールピーと呼びます」と明記されています。国内ではXRPを「リップル」と呼ぶ投資家も昔から多いため、その点を踏まえた配慮なのでしょう。
(出所:XRP LEDGER)
1. XRP(エックスアールピー)の特徴
特徴①:非常に高速かつ低コスト|国際送金を3~5秒で完了
(出所:THE BLOCK)
XRPは独自の分散型台帳XRP Ledger(XRPL)を採用することで、抜群の高速処理と低コストを発揮しています。例えばビットコイン(BTC)なら1回の決済に通常10分かかりますが、XRPならわずか 3秒ほど。平均コストも0.002ドルと格安です。
銀行の国際送金手数料とは大違い。例えば三菱UFJ銀行のウェブサイトによると、インターネットバンキングで2,500円以上、店頭窓口で7,000円以上。鰻重が食べられますね。
高速・低コストの理由は、XRPLedger(レジャー)が採用するコンセンサスアルゴリズム「RPCA( Ripple Protocol Consensus Algorithm)」にあります。ビットコインは不特定のバリデーターに取引の検証を依頼しますが、XRPはリップル社が指定した一部のバリデーターが検証し、膨大なマイニング計算も省くことで高速化・低コスト化を実現しています。
特徴②:金融機関や企業の業務を力強く支援
XRPは、高額な国際送金など、既存の金融システムが抱える非効率性を解決するために開発されました。2012年にクリス・ラーセン氏らが設立したOpenCoin Inc.(2013年にRipple Inc.へ社名変更)がその前身です。誕生の背景についてはBybitのXRP情報ページも参考になります。
XRPは、ブリッジ通貨として異なる通貨を繋ぎます。XRPを挟めば、日本円(JPY)⇒XRP⇒米ドル( USD)の送金もお手のもの。通貨の交換が2回生じても秒で終わりますし、手数料も僅少。個人だと海外送金の回数も数えるほどですが、大手銀行ともなれば回数の単位も桁違い。XRPの可能性に金融機関が着目し、世界的に提携が拡大中であることも頷けます。
また、XRP Ledgerは、現物資産であるRWA(リアルワールドアセット)をトークン化することで円滑な取引を支援します。金融機関や企業が取り扱う現物資産をグローバルに高速・低コストで流通できれば、ビジネスの幅が広がります。
特徴③:リップル(Ripple)社が管理
XRPはリップル社が中央集権的に管理しています。リップル社は世界15か国に拠点を持ち、従業員数も900名を超えています。サービスを提供している国は90か国を超えています。
XRPの発行上限枚数は1,000億XRPですが、全て発行済みです。そのうち、リップル社が過半を保有しており、その大多数をロックアップ(凍結)することで流通量を安定させています。
さらに、取引するごとに少量のXRPが消費され、総供給量が徐々に減少する仕組みを採用しています。リップル社が手元のXRPを大規模に放出しない限り、総発行量に上限のあるデフレ通貨として今後の価格に上昇圧力が働きやすい通貨です。
2. XRP(エックスアールピー)の価格チャート
このセクションではXRPの価格動向と価格予想をご説明します。価格予想は一つの見方に過ぎない点に十分ご留意ください。
XRP(エックスアールピー)の価格動向
下記は、BybitのXRP/USDTチャートです。円建て(XRP/JPY)ではなく、ドル建てです。Bybitの
チャート画面右上の「TradingView」をクリックすればTradingView画面に切り替わり、リアルタイムで価格動向を分析できます。
<XRP(エックスアールピー)の価格チャート>
(出所:Bybit XRP/USDT)
2023年以降のXRP価格を見ると、2024年11月に急騰しています。これは、仮想通貨に友好的なドナルド・J・トランプ氏の大統領選勝利が大きく影響しています。
XRP価格はニュースの影響を受けやすい銘柄です。リップル社は2020年から米SEC(証券取引委員会)との訴訟に悩まされきました。2023年7月には米連邦地方裁判所が「リップル社が個人向けに販売されるXRPは有価証券ではない」とする判決が出て一時的に上昇しましたが、訴訟の不透明感から横ばいが続きました。
しかし、2024年11月に仮想通貨に友好的なドナルド・J・トランプ氏が米大統領選を制したことで、 XRP価格は急騰。仮想通貨に懐疑的な姿勢を堅持してきたSECのゲンスラー委員長の退任意向も報道され、仮想通貨業界(特にXRP)に追い強が吹きました。
それまで0.5ドル付近だったXRPも2ドルの大台を突破し、3ドルを超える場面も登場。その後は、仮想通貨市場の弱含みを背景に2ドルにまで戻されています。
XRPの今後の価格予想:足元では弱含み(2025年4月下旬)
(出所:https://coinmarketcap.com/currencies/xrp/)
上図はCoinMarketCapの投資家センチメントを示しています。投資家は非常に強気で、概ね80%以上で推移しており、主要銘柄の中でも2番目の強気度です。将来の価格は誰にも予測不能ですが、SECとの和解、金融機関との連携強化、現物ETFの承認観測などを投資家は好感している模様です。
しかし、足元の価格チャートでは、じりじりと切り下がっており、注意が必要です(2025年4月22日時点)。2024年11月急騰の反動で、利益確定売りや長期の移動平均線への回帰が影響している可能性があります。事実、筆者はXRPを長期保有していますが、トランプ勝利後のXRP急騰に嬉しい悲鳴を上げて一部利確に走りました。
思うに、投資家は0.5ドルから2ドル台への急騰に納得しきっていない模様です。もし、トランプ関税で急落した4月7日の1.6ドルを下回ると、売りが売りを呼ぶ展開も想定されます。
XRPはニュースの影響を受けやすい銘柄なので、各種アプリでXRP関連のニュースをリアルタイムで通知する設定も検討しましょう。また、XRPを保有する日本人は多いので、XRP/JPY(円建て)のチャート分析結果で価格が動く可能性もあります。
3. XRP(エックスアールピー)の将来性・リスク
このセクションでは仮想通貨(暗号資産)XRPの将来性とリスクをご説明します。
XRPの将来性
将来性①:XRP現物ETFの承認観測
XRPの時価総額は20兆円を超えており、全銘柄の中で第4位と堂々たる存在感を示しています(本記事執筆時点)。第1位のビットコイン(BTC)と第2位のイーサリアム(ETH)は現物ETFが承認済みであり、第3位のテザー(USDT)はステーブルコインなので対象外です。
そのため、順当に行けばXRP現物ETFの承認は時間の問題と言えるでしょう。現物ETFが承認されれば、機関投資家の組み入れ対象となり、旺盛な買い需要が期待されます。ただし、リップル社と米SECの訴訟は完全には決着していないため、時価総額第7位のソラナ(SOL)などが先に承認される可能性もあります。
将来性②:ステーブルコインRipple USD(RLUSD)
XRPは円滑な国際送金を目指して開発されましたが、XRP価格は日々変動します。その点を解消すべく、リップル社は米ドルと連動するRipple USDを提供しています。詳しくは、Bybit記事「RippleUSD(RLUSD):決済のために開発されたステーブルコイン」をご覧ください。
RLUSDは一部の規制当局から承認を取得済み。普及が進めば、XRP自体にも追い強が吹きま す。現状は時価総額が500億円弱に留まり、USDTやUSDCの背中も見えない状況ですが、今後の展開が楽しみです。
XRPのリスク
リスク①:リップル社に依存:中央集権的な側面
XRPの主要リスクは、リップル社が中央集権的にXRPを管理している点です。リップル社は世界15か国に拠点を構えるほどですが、一企業である点は事実です。従業員数も900名ほどで大企業の規模には見劣りします。
また、高速処理・低コストを徹底させるために、競合のブロックチェーンより遥かに少ないバリデーターが検証する体制を敷いており、バリデーターの80%の承認でデータ情報を変更できます。その影響で完全分散型のネットワークとの比較で、脆弱性も指摘されています。高速処理・低コストの代償としてトレードオフの関係にあるとも言えます。
リスク②:米SECとの訴訟合戦
リップル社は2020年から米SECと訴訟関係にあり、2024年後半からはその関係に雪解けが見られます。とはいえ、まだ完全には対立関係が消えていません。
規制当局との関係は仮想通貨の将来性に大きな影響を及ぼします。とりわけXRPは世界各国の金融機関等との提携を推進しているため、その進展にも影響はあるでしょう。もしSECとの訴訟が完全に決着すれば、XRPに大きな追い強となります。今後のニュースに注目です。
4. Bybit(バイビット)でXRPを買う方法
(出所:Bybit XRP/USDT)
BybitでXRPを買う方法はとてもシンプル。まずはトップページ右上の検索窓で「XRP」を入力して通貨ペアを選択します。Bybitのスポット(現物)取引では「XRP/USDT」「XRP/USDC」「XRP/BTC」「XRP/EUR」の4種類で売買可能です。日本円建て(XRP/JPY)に対応していない点にはご留意ください。
例えばXRP/USDT(テザー建てXRP)で購入する場合、「指値」「成行」等の注文方法を選択した後に「数量」または「注文価額」を入力し、「買い」をクリックするだけ。注文方法については「Bybitで利用可能な注文形態」も参考になります。
国内の仮想通貨取引所からBybitへ安価に送金するならXRPがオススメ
国内の取引所から仮想通貨(暗号資産)を送金する場合、BTCやETHなどをそのまま送金することも可能です。一方、一旦XRPに交換した後でBybit口座へ送金すれば、出金手数料を安価に抑えやすくなります。XRPの魅力「高速処理と低コスト」はここでも活きてきます。
5. まとめ
この記事では、仮想通貨XRP(エックスアールピー)の特徴や価格動向、将来性・リスク、Bybitでの購入方法について解説しました。高速処理・低コストを活かして金融機関等との連携が加速しており、時価総額も堂々たる4位に輝いています(記事執筆時点)。
今後も現物ETFの承認や米SECとの完全決着のほか、金融機関等を今したグローバルな利用の加速などが期待されています。今後のXRP価格予想は容易ではありませんが、将来有望な仮想通貨(暗号資産)と言えるでしょう。








