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リアルワールドアセット(RWA)とは?|Bybitで買える人気銘柄

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1 трав 2025 р.

1. リアルワールドアセット(RWA)とは?

RWA(リアルワールドアセット)の概要

(出所:https://app.rwa.xyz/、2025年4月)

リアルワールドアセット(RWA:Real World Assets)は、現実世界の資産をトークン化し、ブロックチェーン上で取引可能にしたものです。対象資産には、株式、債券、不動産、コモディティのような現物資産に加え、アートや知的財産権、カーボンクレジットなども含まれます。

RWAの一番の成功例といえばステーブルコイン(USDT、USDC)。米ドルをトークン化したRWAの一種で、2025年4月現在の市場規模は2千億ドルを超えています(上図)。

ステーブルコインを除くRWAの市場規模も190億ドルを超えており、McKinsey & Companyは、 2030年までに2兆ドル規模に成長すると予測しています。5年で100倍は圧倒的ですね。

現物資産をトークン化する理由

現物資産(現実世界の資産)のトークン化は、投資家や資産の保有者にさまざまなメリットをもたらします。

  • 流動性の向上:資産の小口化により、投資家は規模や地理的な制約を超えて幅広い資産への投資が可能になり、企業や暗号資産プロジェクトはグローバルな資金調達の機会を得られる。

  • 取引の効率化:ブロックチェーンとスマートコントラクトにより、煩雑な手続き、時間、コストを削減。24時間365日取引可能で、透明性も確保。

  • 収益機会の拡大:DeFi(分散型金融)との連携で新たな収益機会の創出(例:レンディング、ステーキング)。

RWA市場の成長が有望な背景

2023年から2024年にかけて、米国の高金利政策を背景に米国債のトークン化が加速しました。ブラックロックなどの大手金融機関が機関投資家向けに米国債RWAの提供を開始。Ondoのような KYC(本人確認)/AML(アンチマネーロンダリング)に対応した規制準拠プラットフォームの登場で機関投資家が投資しやすい環境が整い、高い利回りと安全性を求める機関投資家のニーズが RWA市場を押し上げました。

2. 注目のRWA仮想通貨(暗号資産)5銘柄を紹介

RWAの発展を支えるインフラ系プロジェクトから、現物資産をトークン化したRWAトークンまで、注目の5銘柄を紹介します。

RWA銘柄①:Chainlink(LINK)|分散型オラクル最大手

RWA銘柄:Chainlink(LINK)

(出所:https://blog.chain.link/)

Chainlink(LINK)は、ブロックチェーンと現実世界を結ぶ分散型オラクルネットワーク。オラクルと は、現実世界のデータ(気象データ、為替レート、航空会社のフライト情報、スポーツの統計情報など)をブロックチェーンに取り込み、スマートコントラクトから参照可能にする仕組みです。

RWAに必須の基盤技術

Chainlinkは、RWAに不可欠な情報インフラです。

  • 信頼性の高いデータの提供:複数の独立した情報源から検証済みの実世界データ(例:裏付け資産の証明・価格、リスク情報)をブロックチェーンに供給。分散化により従来の集中型オラクルの単一障害点問題を解消。

  • スマートコントラクトによる自動化:実世界のイベントやデータをトリガーとしてスマートコントラクトを実行。

  • クロスチェーン機能:独自の相互運用プロトコルCCIPにより、複数のブロックチェーン間でRWAトークンの取引を実現。

LINKの将来性

2017年にローンチしたChainlinkは、DeFi(分散型金融)の発展と共に成長し、2025年3月時点の時価総額は約100億ドル(11位)。現在はOndoやMantra、PAXGなど主要RWAプロジェクトにサービスを提供し、RWA分野でも標準インフラとしての地位を確立しています。

LINKトークンは、データプロバイダーへの報酬やノードオペレーターへのインセンティブとして機能し、RWA市場の拡大に伴い需要も高まる見込みです。複数のプロジェクトの成長から恩恵を受けるポートフォリオ的な側面を持ち、RWAの鉄板銘柄の1つとして支持を集めています。詳細は「 Chainlinkとは? クロスチェーン相互運用性プロトコル」もご覧ください。

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RWA銘柄②:Ondo(ONDO)|米国債RWAで市場を牽引

(出所:https://ondo.finance/) 

Ondo(ONDO)は、現実世界の資産をトークン化し、ブロックチェーン上で利用可能にするRWA特化のプラットフォームです。

RWA銘柄:Ondo(ONDO)

機関投資家ニーズを捉え急成長

主力商品は、主に米短期国債を裏付けとした低リスク・高品質の利回り商品で、機関投資家向けの「OUSG」と一般投資家向けの「USDY」があります。規制対応を重視したコンプライアンス体制を整え、機関投資家が参入しやすい環境を構築しました。

米国の高金利政策(4%~5%)を追い風に成長ペースを加速させ、2025年4月時点のTVL(預かり資産総額)は約10億ドル。米国債トークン市場(50億ドル超)の中で存在感を発揮する代表的な RWAプロジェクトへと成長しました。

ONDOの将来性

ONDOはONDO DAOのガバナンストークンですが、ユーティリティは限定的。プラットフォームの需要増が投資家の経済的利益に直結しない点には留意が必要です。一方、トークン価格は市場の動向や将来への期待に大きく影響されます。ONDOの場合も、ブラックロックなどの大手金融機関との提携や開発計画の発表を受けて市場が好感を示す場面も見られます。

現在Ondoでは、米国債RWAでの成功モデルを拡大し、米国株式のRWAを取引できる「ONDO GlobalMarket」を開発中。米国外の投資家が24時間365日、時差や取引時間を気にせず米国株トークンを取引できるようになれば、RWAがぐっと身近になりそうですね。

詳細は「オンド・ファイナンス(ONDO) DeFiで利回りを生み出すステーブルコイン」をご覧ください。

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RWA銘柄:MANTRA(OM)|不動産RWAをリ

RWA銘柄:MANTRA(OM)

MANTRA(OM)は、RWA特化のL1ブロックチェーン。CosmosSDKを基盤とし、IBC( Inter-Blockchain Communication)によるマルチチェーン対応と分散型IDを活用することで、規制対応と利便性を両立した投資インフラを提供しています。

ネイティブトークンのOMは、コンプライアンス機能へのアクセス、ガバナンス、ステーキングに使用されています。2024年年初の時価総額は5千万ドル弱でしたが、2025年2月には80億ドルを超える場面もありました。ところが、2025年4月には6億ドルに低迷する場面も見られます。騰落が激しいですね。

中東市場で高いプレゼンス

MANTRAはUAE(アラブ首長国連邦)と香港を拠点とし、中東・アジア地域の規制枠組みに対応したインフラを構築しています。

  • VARAライセンス:ドバイの仮想資産規制当局(VARA)から仮想通貨サービスプロバイダー(VASP)ライセンスを取得し、MANTRA DEXを運営。

  • 航空融資RWA:ドバイに地域拠点を置くNovus Aviation Capitalと提携し、2,000億ドル規模の航空ファイナンスをトークン化。

  • 不動産RWA:2024年7月、UAE大手不動産MAGと提携し、5億ドル超の高級住宅ポートフォリオのトークン化を開始。2025年1月にはドバイの不動産開発大手DAMACの不動産資産(10億ドル超)のトークン化を発表。

OMの将来性

2025年3月、ドバイ国土局(DLD)とVARAは、ブロックチェーンを活用した不動産権利証のパイロットプログラムを発表。権利証や登記システムの複雑さから各国で実用化が遅れる不動産RWA市場において、中東地域が主導的地位を確立する可能性を示唆しました。MANTRAは現地の金融規制に対応し、金融機関や不動産開発業者との戦略的パートナーシップを拡大中。各種取り組みが功を奏すれば良いですね。

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RWA銘柄④:Plume Network(PLUME)|「RWAfi」特化型プラットフォーム

RWA銘柄:Plume Network(PLUME)

(出所:https://plumenetwork.xyz/) 

Plume Network(PLUME)は、現物資産をトークン化するだけでなく、レンディングやステーキングを通じて流動性と収益機会を高める「RWAfi(Real World Asset Finance)」に特化したレイヤー1ブロックチェーン。トークン化からDeFi活用までをワンストップで完結できる初のフルスタック型プラットフォームです。

「RWA×DeFi」の課題とPlumeのアプローチ

従来のRWAプロジェクトは、規制対応のハードル、データ統合の課題、相互運用性の欠如などが足かせとなって資産のオンチェーン登録にとどまり、DeFiとの連携は限定的でした。Plume Networkは、以下のアプローチでこれらの課題に取り組みます。

RWA×DeFiの課題

Plumeのアプローチ

RWAのKYC/AML要件がパーミッションレスなDeFiとの連携を阻害

独自のトークン化エンジン「Arc」やRWAfi対応スマートウォレット「Plume Passport」に自動コンプライアンス機能を内蔵

実物資産情報(例:評価額や所有権情報)とスマートコントラクトの連携が困難

独自のデータハイウェイ「Nexus」でオフチェーンデータをブロックチェーンに統合し、スマートコントラクトで参照可能に

ブロックチェーン間のDeFi連携の課題

独自の相互運用技術「SkyLink」でクロスチェーンRWA利回り分配

PLUMEの将来性

PLUMEトークンは、ガス料金支払いやガバナンス、ステーキングに使用されます。供給量の約59%をコミュニティとエコシステムの発展に割り当て、コミュニティ重視の姿勢を示します。

多くのRWAプロジェクトが資産をトークン化し市場に供給するセルサイドに焦点を当てる中、PlumeはRWAに投資・保有する投資家側(バイサイド)の視点で設計されたユニークなプラットフォームです。セルサイドのプロジェクト(例:Ondo)とも連携し、RWA市場を実用的で身近なものにする「RWA界のRobinhood」を目指しています。

現在はまだテストネット段階ですが、180以上のプロジェクトと375万人のテストネットユーザーが開発に参加しており、メインネットローンチ後の展開に期待と注目が集まります。詳細は「PlumeNetwork(PLUME):需要に基づくRWAエコシステムの構築」をご覧ください。

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RWA銘柄⑤:Paxos Gold(PAXG)|Web3時代の金投資

RWA銘柄:Paxos Gold(PAXG)

2019年9月にローンチされたPaxos Gold(PAXG)は、1トークンが1トロイオンスの金地金に裏付けられたERC-20トークン。現物の金の資産性とブロックチェーンの利便性を兼ね備えた「デジタルゴールド」です。

トークンで金投資をする理由

PAXGはニューヨーク州金融サービス局(NYDFS)の承認を受けた信頼性の高いトークンです。24時間365日取引可能で流動性が高く、Brink社保管の金地金(ロンドン貴金属市場協会(LBM)認定)との交換も可能。現物投資やETFと比べ、低コストで少額投資が可能な点が魅力です。ただ し、税務上の取り扱いは個人の状況に応じた検討が必要です。

<金投資手法の比較>

金現物

主要な金ETF/投資信託

PAXG

流動性

現物取引が必要

市場の営業時間中に売買

/基準価格で売買

(受渡に数日かかる)

24時間即時決済

少額取引

不可

保管方法

自己保管または預託

証券口座

ウォレットまたは取引所

コスト

現物引出

原則不可

PAXGの将来性

PAXGの将来性

(出所:CoinMarketCap、2025年3月) 

2025年3月、トランプ関税による景気減速懸念や地政学的リスクを背景に、金スポット価格が史上 初めて1オンス3,000ドルを突破。有事の無国籍通貨としてビットコイン(BTC)を上回るパフォーマンスを示しました。今後もこの優位性が維持されるかは不明ですが、Bybitならトレンドの変化に応じた資産の乗り換えもカンタン。インフレヘッジや仮想通貨ポートフォリオの多様化を目指す投資家にも魅力的な選択肢となるでしょう。

詳細は「PAX Gold(PAXG)とは?」をご覧ください。

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3. RWA関連トークンの購入方法

RWA関連トークンの購入方法

Bybitは、高い流動性と顧客本位のサービスを提供する世界最大級の暗号資産取引所です。全世界で約6,800万人が利用中(2025年4月時点)。次なるマイルストーン7,000万人に向けて躍進中です。年中無休のサポート体制にも定評があります。

例としてChainlink(LINK)をクレジットカードで購入する手順をご案内します。

ステップ1:アカウントを作成する

アカウント作成は2~3分で完了します。こちらから登録しましょう。

ステップ2:クレジットカードを紐付ける

ログイン後、画面左上の「暗号資産を購入」「ワンクリック購入」の順にクリックします。ログイン後、画面左上の「暗号資産を購入」>「ワンクリック購入」の順にクリックします。

RWAトークンの購入方法:クレジットカード

「ワンクリック購入」画面に移動したら、「受取」欄で「LINK」を選び、購入したい金額を「支払い」欄に日本円で入力するか、「受取」欄に購入する通貨建てで入力します。

「決済方法」「Bank Card」を選択して「カードを追加」をクリックします。カード情報を入力し、クレジットカードの紐付けを完了します。

RWAトークンの購入方法:ワンクリック購入

ステップ3:暗号資産を購入する

カードの紐付けが完了すると、決済内容の確認画面が表示されます。内容を確認し「確認」をクリックします。

操作に迷ったら「Bybitで銀行カードを使ってコインを購入する方法」をご覧ください。クレジットカードの場合も基本的な手順は同じです。

他の購入方法として、USDT建てでLINKを購入することも可能です。Bybitトップページ右上の検索欄に通貨名を入力すれば、チャート画面で購入できます。

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4. おわりに

本記事では、代表的なRWA(リアルワールドアセット)銘柄を5つ取り上げ、さまざまな投資アイデアをご紹介しました。

現物資産をトークン化するRWAは、仮想通貨業界だけでなく現実世界をも巻き込む大きなトレンドです。法規制の整備やインフラの発展に伴い、投資機会は今後ますます広がっていくでしょう。本記事がRWA投資への理解を深める一助となれば幸いです。