統合取引アカウント（UTA）に更新すべき8つの理由

最近まで複数のBybitアカウントを使いこなしながら、現物、デリバティブやUSDCオプションの取引をしていたかもしれません。でも、それはBybit統合取引アカウント（UTA）が登場するまでのことです。1つのアカウントで各種取引とクロス担保マージンを組み合わせることができるため、もうアカウントを切り替える必要はありません。

シンプルで使いやすく、個人投資家から機関投資家まで、すべてのお客様に快適な取引体験をお届けいたします。統合取引アカウントでは、Bybitの主要取引商品（現物、現物マージン、USDT無期限、USDC無期限、USDCオプション、USDC先物）をワンクリックで、簡単に取引できるようになります。

このオールインワンアカウントは複数の資産を合理的に一括管理でき、初心者とプロ双方のニーズにお応えする最適な取引体験をご提供いたします。

この記事のポイント：

• シンプルかつ機能的なBybit統合取引アカウントは、すべてのお客様に快適な取引体験をお届けします。Bybitの主要取引商品（現物、USDT無期限、USDC無期限、USDCオプション）をワンクリックで、簡単に取引できます。

• 統合取引アカウントに更新すると、以下のようなメリットがあります。 - 無期限取引保護など、セキュリティを強化できる統合取引アカウント限定の取引ツールが利用可能です。 - アカウント全体の維持証拠金率に基づいて強制決済価格が算出されるので、リスク管理に最適です。 - デモ取引でお試し体験ができます。 - 借入資産の返済処理がスムーズです。しかも、無利息範囲内であれば利息は発生しません。

統合取引アカウント vs 標準アカウント【比較】

標準アカウントはBybit従来のアカウントです。しかし、2023年9月から、新規利用者に対して、段階的に統合取引アカウントへの移行を開始しています。 

標準アカウントで特定の取引を行うには、当該取引に関連する資産を保有している必要があります。一方、統合取引アカウントでは、取引の証拠金残高をドル建てで換算するため、担保としてさまざまな資産を証拠金としてご利用いただけます。特定の金融商品用に決済通貨を保有しておく必要がないため、資本をきわめて効果的に活用でき、取引時の柔軟性と効率性が飛躍的に高まります。

標準アカウントと統合取引アカウントの主な相違点は以下のとおりです。

• 利用可能な取引商品：標準アカウントでは、複数のアカウントを活用して取引商品をグループ化しています。現物アカウントでは、現物、現物マージン、レバレッジトークンが取引可能で、デリバティブアカウントでは、インバース無期限、先物、USDT無期限契約に対応しています。これに対し、統合取引アカウントは、現物、現物マージン、レバレッジトークン、USDT無期限、USDC無期限、先物契約、USDCオプションといったさまざまな商品に対応しています。また、インバースアカウントはインバース無期限、先物契約に対応しています。

• 担保として必要な資産：標準アカウントをご利用の場合、取引したい商品に関連する資産を保有している必要があるため、担保として利用できる資産の種類は明確です。たとえば、USDT無期限契約であればUSDTが必要という具合に、取引ごとに特定の決済用資産が必要となります。統合取引アカウントの場合は、より柔軟に対応できます。取引商品に合致した通貨を所有していない場合でも、統合取引アカウント内の対象となる証拠金資産を担保として使用できるからです。

• ポジションとマージンモード：標準アカウントの証拠金のしくみは、あまり融通が利きません。次の2つのモードがあります。分離マージンとクロスマージンです。しかし、この2つのマージンモードの切り替えは、未決済のポジションや有効な注文がある場合は行うことが出来ません。統合取引アカウントでは可能です。分離マージンとクロスマージンに加えて、ポートフォリオマージンモードもご利用可能です。さらに、基準を満たしている場合は未決済のポジションや有効な注文がある場合でも、マージンモードの切り替えが可能です。

• 借入金と利息：標準アカウントでは、返済の担保として他のマージン資産を使用し、プラットフォームから借入を行うことができます。借入額には利息が発生します。借入は現物マージン取引に対応していますが、その他のUSDT無期限やインバース無期限、インバース先物ではご利用いただけません。統合取引アカウントではこの機能を拡大し、現物マージン取引だけでなく、USDT無期限、USDC契約でもご利用いただけるようになりました。借入額に対する利息は、無利息の範囲内であれば発生しません。

• リスク管理：標準アカウントの強制決済のしくみはシンプルです。マーク価格が強制決済価格に達した際に強制決済が行われます。強制決済価格は、必要証拠金率、維持証拠金率（MMR）や利用可能残高などを基に算出されます。一方、統合取引アカウントでは、マージンモードによって強制決済の基準が異なります。分離マージンモードの場合は、標準アカウントと同様にマーク価格が強制決済価格に達すると強制決済が実行されます。クロスマージンモードまたはポートフォリオマージンモードの場合は、ポジションの必要証拠金や維持証拠金に応じて、アカウントの必要証拠金率や維持証拠金率が算出されます。アカウントの維持証拠金率が100%に達した場合、強制決済が行われます。 

注：一度統合取引アカウントに更新すると、以前のアカウントに戻すことはできません。メインアカウントを 変更する前に、まずはサブアカウントの更新を行ってください。 

統合取引アカウントに更新すべきメリット  

統合取引アカウントを使用すると、すべての取引ツールを1つのアカウントで一括管理できるほか、取引を行う上でもいくつかのメリットがあります。  

シンプルな資産管理

取引活動を一括管理できる統合取引アカウントでは、複数のアカウントを切り替えて使用する必要がないため、効率が良くなります。1つのアカウントで現物、USDT無期限、USDC無期限、USDCオプションをスムーズに取引でき、異なる取引商品の手続きのたびに、複数のアカウントに資金を振替する必要がありません。効率よく資産管理を行えるため、取引内容のチェックに時間を取られず、戦略を練り上げて取引に集中できます。

3つのマージンモードに対応

リスク許容度や取引戦略は、投資家によりそれぞれ異なります。Bybit統合取引アカウントでは3つのマージンモードをご利用いただけるため、個々のトレーダーのご希望に沿ったマージンモードを選択していただけます。

• 分離マージンモード：各ポジションおよびアクティブ注文について、個別に証拠金を計算したい方に最適です。マージンを分離することにより各ポジションの取引損失を限定できます。

• クロスマージンモード：担保として複数の資産を使用したい方に適しています。資本効率を改善できます。

• ポートフォリオマージンモード：各種デリバティブ商品について、低リスクでポジションを完全にヘッジしたい方にお勧めです。少ない証拠金でポジションを維持できます。

未実現利益でポジションを建てる

資本効率が高い統合取引アカウントでは、未実現利益を利用して新たなポジションを開設することができます。ポジションが決済されていない場合でも、含み益を証拠金として新規取引に利用することができるのです。

ウォレット残高が3,000 USDTあり、未決済のポジションを3つ保有している場合を例に見てみましょう。

この時点で、新しいポジションを建てるために必要なUSDTの利用可能残高は、次のとおりです。

利用可能残高＝ウォレット残高（3,000 USDT）＋無期限および先物の未実現損益（0 USDT）－合計必要証拠金（1,340 USDT）＝1,660 USDT

価格が変動するため、未実現損益も変動します。

この時点で、新しいポジションを建てるために必要なUSDTの利用可能残高は、次のとおりです。

利用可能残高＝ウォレット残高（3,000 USDT）＋無期限および先物の未実現損益（2,400 USDT）－合計必要証拠金（1,340 USDT）＝4,060 USDT

80種類以上の仮想通貨を担保として使用可能

80種類以上の人気仮想通貨を担保として使用できるため、統合取引アカウントではチャンスを見逃すことがありません。また、さまざまな仮想通貨の中から自由に担保資産を設定できるので、決済用の資産を売却することなく、取引を安全に行っていただけます。

無期限取引保護

無期限取引保護は統合取引アカウント限定の機能です。インテリジェント・レコメンデーション・アルゴリズムに基づいたオプション取引を行い、潜在的なリスクから無期限契約を保護することで無期限契約の安全性を向上させます。

変動の激しい市場で取引をしている際に、価格の急落が懸念されるとします。無期限取引保護は、高度なアルゴリズムに基づいて自動的にオプションを購入し、予測不能な下落から無期限契約を保護してくれます。このリスク管理ツールは、業界初のダウンサイド・プロテクションとして機能し、取引を行うにあたりセキュリティレベルを高めてくれます。

たとえば、ポジションを決済して500ドルの損失が発生したとします。無期限取引保護を使用するには、費用が60ドルかかります。しかし、最初に費用がかかったとしても、無期限取引保護のおかげで損失が543ドル補填されます。無期限取引保護の費用を支払っても損失が補われるため、合計損失額は17ドルとかなり損失を抑えることができます。

仮に無期限取引保護を使用しないで、同様の取引内容で500ドルの損失が発生した場合、損失の補填も軽減もないため、損失は500ドルのままです。

リスク管理の最適化

Bybitの統合取引アカウントは最適な方法で証拠金を算出し、アカウントのリスクを監視しています。維持証拠金率（MMR）を活用して強制決済のリスクを避けるため、潜在的なリスクに目を光らせているのです。

潜在的な強制決済のリスクに怯え、常にアカウントをチェックしていないと不安なんてことはありませんか？統合取引アカウントでは、何度も何度もリスクを計算しなくても、システムが代わりに維持証拠金率（MMR）を使用して、リアルタイムの強制決済リスクの予測をしてくれます。これにより、迅速に、より正確に、十分な情報に基づいて判断を下すことができます。

デモ取引でお試し体験

統合取引アカウントをまだご利用でない場合、または、実際のリスクを伴わずに統合取引アカウントの機能をお試しされたい場合、デモ取引モードが便利です。実際の取引環境を疑似体験できるので、統合取引アカウントのしくみやその使用感を存分にお試しいただけます。

仮想通貨取引の世界に初めてチャレンジするところを想像してみてください。実際の資金を使用していきなり市場に飛び込む代わりに、Bybitのデモ取引機能で13万ドル以上のデモ用資金を利用して取引を体験することができます。これにより仮想通貨投資の練習ができ、取引の微妙な違いを理解することができます。Bybitデモ取引は、統合取引アカウントでご利用いただけます。デモ取引では、経済的な影響のない安全な場所で、仮想通貨取引について学び、失敗し、戦略を磨くことができるのです。

スムーズな借入資産の返済処理

統合取引アカウントでは、借入資産の返済が簡単に行えます。効率的な自動借入機能により、無利息で取引を開始できます。（USDTおよびUSDCのローンにのみ適用。借入金額が無利息適用範囲内である場合、利息は発生しません。）また、返済にどの通貨を使用するか、柔軟に選択することができます。

取引のためにUSDTを借り入れ、返済するときがきたとします。返済処理に時間をかけなくても、統合取引アカウントは無利息の自動借入に対応しているため、追加費用なしで借入額を迅速かつ円滑に返済できます。 

さらに、統合取引アカウントに複数の資産を保有している場合は、返済に充てる通貨を選択できるので資産状況の管理に役立ちます。

統合取引アカウントに更新する方法

統合取引アカウントへの更新はとても簡単です。以下の手順で行っていただけます。

更新開始前の準備： 

• 現物、デリバティブ、USDCアカウントのアクティブ注文がないことを確認してください。

• 取引イベントに参加していないことを確認してください。

• 現物アカウントの負債を返済してください。

統合取引アカウントに更新後は、元のアカウントに戻すことはできませんのでご注意ください。

統合取引アカウントへの更新方法：

• 「更新」をクリックして統合取引アカウントに更新します。

アカウントの更新が完了するまで1分ほどかかります。更新中は、取引や資産の振替は行わないでください。 

更新が完了すると、統合取引アカウントを使用して現物（証拠金を含む）、レバレッジトークン、USDT無期限、USDC無期限、オプションの取引を開始できます。また、インバース型契約の取引のため、インバースアカウントもご利用いただけます。資金調達アカウントの機能は変更されません。入金や出金は、資金調達アカウントから行えます。 

取引を開始する前にリスク管理および取引に関する要件を読み、内容を十分に理解してください。更新後は、より向上した資本効率とリスク管理、そしてワンクリックでの幅広い取引商品への簡単なアクセスなど、統合取引アカウントの機能をご堪能ください。

おわりに

 統合取引アカウントはただの取引アカウントにとどまらず、取引に包括的な解決策をもたらしてくれます。複数の機能やツールを1つのプラットフォームに統合することで、必要なものすべてをすぐにご利用いただけるようになりました。統合取引アカウントの使用には幅広い利点があり、初心者からプロまであらゆるトレーダーの取引体験を向上させます。今すぐ更新して、Bybit統合取引アカウントで次世代の取引を体験しましょう！