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ビットコインに100ドル投資していたら、利益はどうなった? (2024年版)

中級者向け
ビットコイン
投資
5 Th03 2024

ビットコインは、過去10年以上にわたって絶大な人気を獲得しているデジタル通貨で、仮想通貨とほぼ同義のようになっています。多くの場合、優れた価値貯蔵機能を持つ通貨と見なされ、市場で最も価値の高い仮想通貨であり続けています。

2009年の運用開始以来、ビットコイン(BTC)の価格はジェットコースターのように乱高下してきました。ビットコイン価格は0ドルでスタートしましたが、2011年までに1ドルを超え、2013年半ばには100ドルを上回りました。その後も安値と高値を繰り返し、2017年には最初のマイルストーンである約20,000ドルを記録しました。しかし、同年12月にビットコインは急落し、価格はすぐに11,000ドルを割り込みました

2019年のパンデミックはビットコインに影響を与え、2020年3月に価格は6,000ドルを下回りました。その後、劇的な回復を見せ、ビットコインの価値は2021年11月に過去最高値(ATH)となる約69,000ドルまで上昇しました。

しかし、ルナの大暴落FTXの支払い能力に起因するさらなる打撃に端を発した2022年の暴落により、2022年11月にビットコイン価格は約15,000ドルの底値をつけました。2023年にビットコインは徐々に回復し始め、ビットコイン現物ETFが承認される可能性があるとの観測により、11月下旬に大幅に上昇しました。2024年1月初旬に複数のビットコイン現物ETFが承認されると、ビットコイン価格は高騰し、ピーク時には46,000ドルを超えました。

乱高下の激しさにもかかわらず、仮想通貨市場の多くの投資家はビットコインへの投資に関心を持っています。もし、過去のさまざまな時点で単独でビットコインに100ドルを投資していたらどうなっていたかと多くの人が思いめぐらせています。

本記事では、そうした投資の結果について考え、2024年は依然としてビットコイン投資に適したタイミングであるかどうかを考察します。

この記事のポイント

  • 米国証券取引委員会(SEC)が最近になってビットコイン現物ETFを承認したものの、ビットコインは依然としてボラティリティの高い投資資産であり、今後価値が上昇する保証はありません。

  • 市場のボラティリティの影響を軽減するため、DCA(ドルコスト平均法)戦略を導入し、投資のタイミングを分散することを検討しましょう。

  • ビットコイン価格は、規制の強化や普及拡大などの要因の影響を受け、長期的に見ると安定する可能性があります。

2022年にビットコインに100ドル投資していた場合はどうなる?

2022年には、ビットコインの価値が大きく変動しました。2月のピーク時に46,285ドルを記録し、11月には15,742ドルまで下落しています。投資の価値は、購入した時期によって大きく異なる可能性があります。

2022年のピーク価格でビットコインに100ドル投資していた場合、投資の価値は半値を下回って34.01ドルまで下落していたでしょう。しかし、ビットコインを売らず、現在(2024年2月6日)まで、ビットコイン価格42,712.72ドルで保有していた場合、100ドルは92.28ドルの価値を持つことになります。

一方で、ビットコインが15,742ドルに下落していた際に100ドルを投資していた場合、投資分は現在272.33ドルの価値を持つため、172.33ドルを得られます。

2023年にビットコインに100ドル投資していた場合はどうなる?

2023年は、ビットコインが2022年の大暴落から回復し始めた年です。この年は、2022年の最安値である15,742ドルをわずかに上回る価格、約16,674ドルでスタートしました。わずか1ヶ月で、投資家の信頼度は高まり、ビットコインの価格は2月までに24,284ドルに上昇しました。4月には、30,405ドルで高値を更新しました。その後、ビットコイン価格は10月までの数ヶ月間、25,000ドルから30,000ドルの間で推移しました。10月にはラリーが始まり、12月にビットコイン価格は44,202ドルまで急騰しました。

2023年の初めにビットコインに100ドル投資していた場合、わずか1ヶ月で、その100ドルは40ドル以上の伸びを見せて145.63ドルとなり、4月には182.35ドルに達していたことになります。ビットコインが12月に44,202ドルの高値をつけた時、100ドルは265.10ドルの価値を持つことになります。そして、もし投資したビットコインを現在までガチホしていた場合、合計156.19ドルの利益を得ています。

2月にビットコインに100ドル投資していた場合、4月までに25.21ドル、12月には82.02ドルの利益を得られていたことになります。現在では、投資した100ドルは175.89ドルの価値を有し、合計利益は75.89ドルになります。

もし、この投資の勝負に乗り遅れ、ビットコインが43,042ドルで年初来高値をつけた12月に投資した場合、現在およそ0.75ドルというわずかな損失を抱えていることになります。

現在ビットコインに100ドル投資する場合はどうなる?

ビットコイン価格の急騰に影響するのは、市場の需要と供給、規制の進展、誇大報道、投資家のセンチメント、技術的な進歩など、経済のマクロおよびミクロ要因です。

ビットコインは今年、1月初旬にビットコイン現物ETFが承認されたことで、好調な滑り出しとなったかもしれませんが、2024年が本当に仮想通貨投資にうってつけの年であるかどうかを予測するのはやはり不可能です。それでも、多くのアナリストは価値が高まると予測しています。これは主に、2024年4月に発生するとみられる次のビットコインの半減期により、デフレ効果に期待できるためです。

また、OrdinalsBRC-20トークンの登場など、ビットコインの最近の技術的な進歩によって、ビットコインが単なる価値貯蔵機能から決済方法へと進化するにつれて、需要が高まる可能性があります。その有用性が拡大し、全体的な普及が進むにつれ、ビットコイン価格は上昇するでしょう。

しかし、業界の専門家全員がビットコインについて楽観的なわけではありません。ビットコインの価値が10,000ドルまで下落すると予測する人もいます。環境への影響について懸念があるためです。こうした懸念を受け、米国ではデジタル資産マイニングエネルギー(DAME)消費税の導入が提案されています。2024年は税率10%で、2026年までに30%に上昇する可能性があります。

ビットコインのブロックチェーンへのOrdinalsの導入は、持続可能な手数料を長期的に発生させるうえで役立つかもしれませんが、Ordinalsのインスクリプションはビットコインのネットワークを混雑させるにすぎないと一部のエキスパートは主張しています。

エキスパートの見解の大きな違いは、規制が強化される傾向にあるとしても、ビットコインが依然として投機的側面の強い投資対象であることを示しています。ビットコインの可能性を強く信じるエバンジェリストがいる一方で、ビットコインやその導入に懐疑的であったり、反対したりする人もいます。全体として余剰資金がある場合、投資資産を分散させることは悪い考えではないでしょう。

2030年にビットコインの100ドルの価値はどうなる?

ARK Invest CEOのCathie Wood氏は、SECによるビットコイン現物ETFの承認を受け、ビットコインの将来性について非常に楽観的な見方をしています。同氏は、ビットコインの価格は、強気相場で2030年までに1,500,000ドルに達し、弱気相場でも現在の過去最高値(ATH)を上回る258,500ドルを記録すると予測しています。

一方、他の金融エキスパートの多くは、ビットコイン価格の将来的な伸びについてより保守的な見方をしています。Digital Coin Priceは、2030年までにビットコインが最低で288,457.07ドル、最高で320,603.40ドルに達すると予測しています。Price Predictionはもう少し楽観的で、ビットコインは最高で590,158.57ドル、最低で477,127.53ドルになると予想しています。

ビットコインへの100ドルの投資は、長期的に利益を得るのに十分か?

ビットコインに100ドル投資し、長期的に見て利益を得られるかどうかを確実に予測することは困難です。仮想通貨の王様であるビットコインは、ボラティリティが高いことでよく知られており、時間の経過とともに価値が高まる保証はありません。これから投資する人は、ビットコインへの投資に関連するリスクを認識し、慎重にアプローチしなければなりません。

DCA(ドルコスト平均法)投資戦略を活用することで、投資家が長期的にビットコインへの投資から利益を得られる可能性があります。DCA戦略で、市場ボラティリティの影響を軽減し、安値のときにより多くのビットコインを購入でき、投資の平均コストを下げられる可能性があるためです。

ビットコイン価格は安定するか?

前述のとおり、多くの要因がビットコイン価格に影響します。普及が拡大し、利用者の基準に沿うようにインフラが改善されることで、ビットコイン価格は安定する可能性が高いと考えるエキスパートもいます。今後ビットコイン価格の安定に寄与する可能性のある要因は以下のとおりです。

  1. 普及と使用の拡大:ビットコインがメインストリームの通貨になると、この資産の需要が高まり、取引の手段として使用されるようになります。

  2. 市場インフラの改善:ビットコインのオンランプとオフランプが可能な仮想通貨取引所や決済システムなど、仮想通貨市場のインフラがより堅牢かつ効率的になると、価格の変動が小さくなると考えられます。

  3. 規制の強化:政府の規制は、市場にさらなる透明性と安定性をもたらす可能性があり、価格の変動が小さくなると考えられます。

  4. 市場流動性の改善:市場に参加する購入者と販売者の数が増えると流動性が高まり、価格の安定につながる可能性があります。

  5. 経済状況および市況:経済状況および市況の安定化は、価格の安定に寄与し、投資家にとっての不確実性やリスクを軽減します。

ビットコイン投資のヒント

2023年にビットコインへの投資を検討している場合、初期投資額のリターンを増やすために気を付けるべき点がいくつかあります。

信頼できる仮想通貨取引所を選ぶ方法

ビットコインに投資する際に最も重要な検討事項の1つは、信頼できる仮想通貨取引所を選ぶことです。これまでを振り返っても、MtGoxの破綻や、最近のFTXの破綻など打撃の大きい事件が起こっており、この点はますます重要になっています。2014年、MtGoxの取引所から800,000以上のビットコインが悪質なハッキングによって盗まれ、大きな被害を受けた投資家は一夜にして貯蓄を失いました。

取引所大手のFTXも、CoinDeskが不正疑惑を報じたことで、取引所の支払い能力への疑念が生じ、2022年11月に破綻しました。

こうした壊滅的な事件により、適切な取引所を選んでビットコインの投資と保管を行う重要性が浮き彫りになりました。

信頼できる仮想通貨取引所を選ぶには、実際に住所を有し、強力なセキュリティを提供し、必要な規制を遵守している取引所を探すことが重要です。信頼できる取引所の1つはBybitです。ドバイに拠点を置き、3層の資産保護機能とリアルタイムのリスクモニタリングなど、複数のセキュリティ措置を講じて、お客様のセキュリティをお約束しています。

信頼できる取引所を探すために覚えておくべきヒントを1つ挙げるとすれば、パートナーとなる取引所を選ぶ前に、常に幅広いリサーチを行い、他の利用者のレビューを参考にすることが大切です。

取引手数料

ビットコイン投資の取引所を選ぶ際に検討すべき重要なもう1つの要素は取引手数料です。手数料は取引所によって大きく異なり、取引規模や活動レベルに基づいている場合があります。取引手数料は時間の経過とともに加算され、投資の収益性に大きく影響する可能性があります。したがって、投資する取引所を決定する前に、さまざまな取引所が課す手数料や手数料のしくみを比較することが重要です。

ビットコインへの投資:CEXか、DEXか?

中央集権型仮想通貨取引所(CEX)は、中央組織によって運営されます。利用者は取引所内で仮想通貨を取引できるようになっています。取引所は購入者と販売者の仲介者として機能します。一方、分散型取引所(DEX)は中央組織なしで運営されます。利用者どうしが安全に、信頼性をもって、仮想通貨を直接取引できます。

CEXとDEXのメリットとデメリットを見てみましょう。

中央集権型取引所(CEX)

メリット

  • 多くのCEXは規制の対象となっており、高い水準のセキュリティを利用者に提供します。

  • 多くの場合、マージン取引損切注文など、より高度な取引機能やツールを有します。

  • CEXは、特に初心者にとって使いやすくなっています。

  • 通常、信頼できるカスタマーサポートを提供し、さまざまな問い合わせに応じます。

デメリット

  • CEXは集権型であるため、ハッキングに対して脆弱な場合があります。

  • CEXでは、取引所が利用者の資産を保管するため、利用者には自身の資産を管理する完全な権限がありません。

  • CEXは、DEXより手数料が高い場合があります。

分散型取引所(DEX)

メリット

  • DEXは分散型です。つまり1つの事業体が管理するわけではありません。中央組織がないため、中央組織で生じる障害に影響されず、安全性が高くなっています。

  • 利用者は自身の資産を完全に管理できます。資産は、自身が管理する仮想通貨ウォレットに保管されます。

  • DEXは、CEXよりも手数料が安い場合があります。

デメリット

  • DEXの取引オプションやツールは、CEXと比べると、限られている場合があります。

  • また、特に初心者にとって使用が複雑になっている場合があります。

  • DEXによっては、CEXのように規制されておらず、詐欺やハッキングのリスクが高いことがあります。

最終的にCEXまたはDEXを使用するかどうかの判断は、個別のニーズや目標しだいとなります。初心者や、高度な取引機能を備えたユーザーフレンドリーなプラットフォームを探している場合は、CEXを選択するとよいかもしれません。資産の管理やプライバシーを重視し、多少の利便性や機能を犠牲にしてもよい場合、DEXの方がより良い選択肢となるかもしれません。

ビットコインの保管方法

ビットコインを購入したら、安全に保管する必要があります。適切に保管することで、投資した資産は保護され、安心して投資できます。どの保管方法にもメリットとデメリットがあるため、セキュリティと利便性のバランスを検討し、自身にとって最適なオプションを慎重に決定しましょう。

以下のような方法でビットコインを保管します。

  1. ビットコイン/仮想通貨取引所:多くの仮想通貨取引所は、取引所のプラットフォームでビットコインを保管するサービスを提供しています。便利ではあるものの、取引所はハッキングに対して脆弱な場合があります。

  2. ビットコインウォレット:ソフトウェアプログラムである仮想通貨ウォレットは、ビットコインの保管を手助けし、取引でビットコインの送受信ができるようになっています。仮想通貨ウォレットには、デスクトップウォレット、モバイルウォレット、ウェブウォレットなどの選択肢があります。

  3. ハードウェアウォレット:ビットコインをオフラインで保管する物理デバイスです。他の種類のウォレットよりセキュリティ水準が高く、ハッカーが投資家のビットコインにアクセスすることは困難です。

  4. ペーパーウォレット:パブリックキーとプライベートキーを印刷して保管するウォレットです。ペーパーウォレットを使用して、ビットコインをオフラインで保管できます。ペーパーウォレットは紛失したり盗まれたりしやすいため、常に安全な場所に保管しましょう。

どの保管方法を選んだとしても、ビットコインを安全に保管し、必ず保管と保護のベストプラクティスに従うことが重要です。

Bybitでビットコインを購入する方法

銀行口座に余剰資金がある場合、ビットコインに投資し、ポートフォリオを多様化することを検討してみましょう。Bybitは直感的なインターフェースを備え、お住まいの地域の法定通貨でビットコインなどのデジタル資産を購入、販売できるようになっています。

以下の簡単なステップに従って、Bybitでビットコインを購入します。

  1. Bybitのアカウントに登録するか、すでにお持ちのアカウントにログインします。

  2. メニューに移動し、「ワンクリック購入」をクリックします。

  3. ドロップダウンメニューから利用する法定通貨を選択し、支払う額または購入するBTCの合計額を入力します。

  4. ご希望の資金調達方法を選択します。お住まいの地域によっては、利用できないオプションもありますので、ご注意ください。

  5. 決済に進みます。

  6. 本人確認プロセスを通じてアカウントを検証し、購入を完了させます。