バイナンスコイン(BNB)とは?特徴/投資価値/将来性を徹底解説
現在BNBコインとして知られているバイナンスコインは、イーサリアムブロックチェーン上に構築されたERC-20標準トークンとして誕生しました。バイナンスコインは、仮想通貨取引所バイナンス(Bincance)の発行するネイティブトークンであり、BNBチェーンエコシステムの動力源となっています。
バイナンスコイン(BNB)は、取引所ユーザーがより少ない手数料で取引できる環境を整えるため、2017年にイニシャル・コイン・オファリング(ICO)により開始するとたちまち、1年以内に初期投資家は1,300%のリターンを獲得するなど、驚異的な成長を遂げました。このような素晴らしいパフォーマンスにより、バイナンスコインの人気は急速に高まり、今では暗号資産(仮想通貨)市場の人気コインの1つに名乗りを上げています。
この記事では、バイナンスコインとは何か、その用途とアプリケーション、そしてバイナンスコインが投資に値するかという視点から徹底解説します。
バイナンスコインの歴史
バイナンスコイン(BNB)は、バイナンスエコシステムの運営において重要な役割を担っています。特にこのコインは、上場手数料、スワップ手数料、取引手数料など、仮想通貨取引所バイナンスで発生する手数料の支払いを目的に設計されています。
当初、バイナンスコインの総供給量は2億BNBでした。バイナンスで行われたICOでは、そのうち1億(または2分の1)が一般ユーザーに割り当てられ、8000万はバイナンスブランディングのために確保、残りの2000万はエンジェル投資家に割り当てられました。
イーサリアムブロックチェーン上のERCトークンとしてバイナンスコインが誕生して以来、バイナンスは2019年に独自のブロックチェーン「バイナンスチェーン」を立ち上げ、これは現在「BNBビーコンチェーン」として知られています。このBEP-2 BNBコインは、バイナンスチェーンのネイティブトークンとして導入され、古いERC20規格のBNBトークンは1:1の割合で新しいトークンと交換されました。
その後、2021年イーサリアムのブロックチェーンネットワークは高いトラフィックによって慢性的に混雑することとなり、これによりトランザクションを実行するためのガス代が急騰するという課題に直面しました。さらに処理速度が低下したため、開発者もトランザクションの問題を抱えていたのです。
一方で、BNBビーコンチェーンは取引処理が速く、ガス代も安いため、開発者はBNBビーコンチェーンを利用するようになりました。BNBビーコンチェーンの利用が増えるにつれ、バイナンスコインの人気も瞬く間に高まったのです。
バイナンスはその後、単なるデジタル資産取引所の枠を超えて拡大を続け、BNBはバイナンスのエコシステムに不可欠な存在となっています。
バイナンスコインの仕組み
バイナンスコインは、並行稼働する2つのBNBブロックチェーン上で取引を促進します。それが、「BNBビーコンチェーン」と「バイナンススマートチェーン(BSC)」です。BNBビーコンチェーンはバイナンスの最初のブロックチェーンで、BNBホルダーのためのステーキングとガバナンスに焦点を当てています。一方、BSCチェーンは、イーサリアム仮想マシン(EVM)互換のブロックチェーンで、イーサリアムネットワークの代替となり、スマートコントラクトの形成を促進します。
BNBチェーンは、取引の検証やネットワークの管理に、PoSA(Proof of Staked Authority)と呼ばれる独自の合意形成メカニズムを採用しています。このシステムは、委任型ステーク証明(DPoS)と権威証明(PoA)のコンセンサスアルゴリズムを組み合わせたものです。つまり、バイナンスコインは、バイナンスチェーンとBSCチェーンの両方で、取引からステーキングまで様々なアクションに使用されるのです。
価値の下落に対応するため、バイナンスは四半期ごとにトークン供給を買い戻し、バイナンスコインを燃やして供給を減らしています。同プラットフォームは、流通する仮想通貨トークンの半分(合計供給量:2億)を排除することを目指しています。19四半期のBNBバーンは2022年4月に行われ、システムから200万近くのBNBトークンがバーンされました。
バイナンスのCEOであるChangpeng Zhao氏によると、新しい自動化システムにより、約束された供給量の50%をバーンするには(当初の計画である27年ではなく)さらに5年から8年かかると言われています。
Source: Twitter
バイナンスコインは何に使われるのか?
BNBチェーンの拡大に伴い、BNBコインのユースケースは増え続けています。現在のバイナンスコインの用途は以下の通りです:
VenusなどのDeFiプロトコルでの融資
PancakeSwapなどのDEXでのスワップ
仮想通貨ゲームのプレイ
NFT取引
報酬を得るためのステーキング
バイナンスエコシステムの手数料支払いでBNBを使用すると、バイナンス4周年記念プロモーションにより、取引時に大幅な割引(本稿執筆時点では約25%)が受けられます。
バイナンスエコシステムにおける用途とは別に、トレーダーは現実世界での様々な場面で、BNBを使用することもできます:
旅行
クレジットカード支払い
寄付
投資
仮想通貨の購入
バイナンスは最近VISAとの提携を開始し、デビットカードに似た機能を持つバイナンス仮想カードを提供しています。このカードは、従来のデビットカードと同様に機能します。支払いを行うには、BNBコインをカードに入金する必要があります(※VISAカードが利用可能な店舗等での使用が可能)。
バイナンスコイン価格予想:BNBはいい投資先か?
バイナンスコインはローンチ時、2億枚のトークンを供給していました。現在、約1億6300万枚のBNBコインの流通供給があり、最大供給量は1億6500万枚を超えています。バイナンスのトークンバーン政策により、現在の流通コインは初期供給量より少なくなっているのが現状です。
ICO時には0.15ドルで販売され、本稿執筆時点では現在241.06ドルで取引されています。BNBコインは世界第4位の仮想通貨であり、その時価総額は350億ドル以上となっています。
Source: CoinMarketCap
一部の専門家は、BNBの価格は年末までに最高値の303.71ドルに達し、その後も毎年上昇を続け、2030年には最高値の1,016.75ドルに達するという強気予測をしています。
BNBコインは一般的に市場での評判は良いのですが、最近、取引所に対するマネーロンダリング疑惑が浮上しています。これを受け、米国証券取引委員会が同取引所に対してインサイダー取引事件を起こしたことで、BNBコイン価格の下落を招いています。
この事件もあり、WalletInvestorは弱気な短期見通しを立て、BNBが年内に18.81ドルまで下落する可能性があると予測しています。
したがって、BNBコインは基本的には “ハイリスク・ハイリターン” の投資であることに留意する必要があります。投資家としてこのことを認識し、苦労して稼いだお金を投資する前にきちんとデューデリジェンスを行うようにしてください。
バイナンスコイン(BNB)を購入する方法
バイナンスコイン(BNB)は、市場で人気のあるコインであるため、多くの仮想通貨取引所で売買することができます。Bybitでは、BNBをデリバティブまたは現物で取引できるほか、BNBをステーキングして報酬を獲得することも可能です。
Source: Bybit Earn
BybitでBNBを購入する
BybitからBinanceのコインを購入するには、まずBybitのアカウントと本人確認(KYC)認証を完了するための関連書類の提出が必要です。
Bybitの取引プラットフォームで新しいアカウントを作成するには、メールアドレスで新規登録を行いましょう。すでにアカウントを持っている場合は、ログインしてください。
Bybitアカウントにログインしたら、まず、以下の3つの方法のいずれかを使用してUSDTを購入する必要があります:
暗号資産の購入(ワンクリック購入):クレジットカードまたはデビットカードをBybitアカウントに連携して、暗号資産の購入機能で5分以内にUSDTを購入することができます。クレジットカードまたはデビットカードを使用して、支払い取引を開始すると、ワンクリック購入ページにリダイレクトされます。
P2P取引:P2P取引を使用すると、取引手数料なしで購入または売却を行うことができます。P2P取引では、2人のトレーダーが相互に合意した価格でUSDTコインを売買可能です。P2P取引オプションを使用するには、[暗号資産の購入] から[P2P取引] を選択し、コインを購入します。
サードパーティー決済:サードパーティー決済では、購入前に本人確認(KYC)を完了する必要があります。KYCが完了すると、サードパーティーのチャンネルを介した購入を行うことができ、USDTは購入者のアカウントに入金されます。サードパーティー決済を行うには、ワンクリック購入ページにアクセスし、支払オプションで第三者プロバイダを選択します。
【デリバティブ】USDT建てBNBを取引する
USDTを購入したら、BNBのデリバティブ取引ができるようになります。まず、デリバティブ取引ページに移動し、[USDT無期限] から「BNBUSDT」を探します。それをクリックすると、取引画面に移動します。
【現物】USDT建てBNBを取引する
その他、現物取引を行う場合は、現物ページから [現物取引] に移動し、「BNB/USDT」を選択します。
【資産運用】デュアル資産投資でBNBとUSDTをステーキングする
デュアル資産投資を使用して、BNBとUSDTのステーキング投資を行うこともできます。価格が上昇したときにはUSDTでステーキング報酬を獲得し、価格が下落したときにBNBを獲得することが可能です。つまり、どちらに値動きした場合でも、報酬獲得のチャンスがあります!
まとめ
BNBコインは、2017年にICOとしてローンチされて以来、長い道のりを歩んできました。最近の仮想通貨市場の暴落にもかかわらず、その性能は非常に魅力的です。バイナンスは、仮想通貨業界における市場シェアを強化し、新しいイノベーションを行うために精力的にさまざまな取り組みを行っています。BNBコインは、その成長を支える動力源であるという点からも、将来有望な仮想通貨であるといえます。